感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Melody_Nelson
7
命もいらず名もいらず、金も官位もいらない人…とは西郷が鉄舟を評した言葉と言われているが、本書を読むと納得する。勿論、何割増しかで良く書かれているのだろうが、それにしても素晴らしい。御一新後、まずは静岡で働き、その後、茨城、伊万里で知事のようなことをしたのは知らなかった。その後、宮中に務め、明治天皇からの信頼も厚かったようだが、サクッと辞めてしまう。ずっと芯がぶれずにいたのは、剣と禅の賜物か。迷走する西郷や、皮肉屋で俗物的になった海舟との差が際立つが、鉄舟は彼等を最後まで悪く言わなかったのも立派。2018/04/15
金吾庄左ェ門
6
廃藩置県になった途端、茨城や伊万里で手早く官のお仕事を済ませたら、今度は明治天皇の教育係に。鉄太郎の官の仕事(政治家)よりも教育者としての色が強く濃くなっていきます。ゆえに明治政府の激変期に口出ししない口惜しさも感じさせますが思いはブレません。そして鉄太郎改め鉄舟として教育者としての理想を実現すべく道場設立。剣と女の修行に励む弟子とか、落語家に禅をさせるとか厳しくて愉快な方針です。剣、禅、書、酒、女まで極めた生涯。死に際しては五千人の参列者がありました。
さっと
6
再読。明治新政府の内部の軋轢と苦心が描かれる政治的な面と、鉄舟個人の身のまわりの出来事とのコントラストが印象的な一巻。地方役人や宮中出仕の身分にありながら常に貧乏だったという鉄舟の家は、「居候の天国」と呼ばれるほど内弟子や居候が多かったとか。「鉄舟の交際範囲は、大臣から乞食に至るまであらゆる階層に亙っている」とはいえ、会葬者5,000人とはすごい。その人柄がしのばれる。2013/08/16
さっと
4
明治時代の鉄舟というと、西郷の依頼から宮中に出仕して明治天皇に仕えたことで、様々なエピソードを残していて殊に有名だけれど、その前に、茨城や伊万里の県庁の役人になって地方行政の混乱を治めていたことを初めて知った。約束どおり10年ぴったりで宮中勤めを辞した後は剣一筋に生きるなど、どこまでもさわやか。こりゃあ、ほれるぜ。2012/06/03
Ichiro51
0
★★★★★2015/12/02
-
- 電子書籍
- 獣人隊長の(仮)婚約事情 連載版: 1…
-
- 電子書籍
- PHPくらしラクーる2018年1月増刊…




