文春文庫<br> 東京25時

文春文庫
東京25時

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167278137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

闇に浮かぶ小さな膝頭。願いが叶うという青いひとで。贈り物の銀色のフラスクetc。都会の変を彩る小道具に隠された十の殺意の物語

内容説明

恋愛していることとか、人を殺したこととか、そこを通ると一番心に強く残っていることを忘れるという忘れ坂…。男「忘れ坂があればいいと思っているの?」女「今すぐにじゃないけれど、近所にあれば便利ね」(『忘れ坂』より)。真夜中の向こう側、眼りかけていた10の殺意が静かにはじける男と女の25時―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

30
男と女の関係をあっさりと書いています。これくらいの感じで書いてもらうと読んでいてもあまり気になることはありません。同じ雑誌に連載で書いているので話の流れが統一されている感じです。10のはなしの中では「忘れ坂」というのがよかったという感じがしました。2015/03/08

takaC

11
これは就職2年目の冬に出た本。何を隠そう、就職するまで東京とは縁遠くて「修学旅行の目的地」的な位置づけでした。 (膝頭/夜の声/眼には眼を/見えない窓/忘れ坂/青いひとで/銀色のフラスク/ネクタイ関係/夜のアスパラガス/熊の話)1992/12/14

MIKETOM

6
阿刀田作品は初期~中期にかけてが素晴らしいがそれ以降はアイディアの枯渇で劣化してしまった。代わりに長編と古典紹介エッセイで変わらず人気を持続している。本書は中期の作品で過渡期ぐらい。アイディアはだいぶ小粒になっているが、人生の切り口を見せる手法でまだ一定の質を保っている。好きなのは『夜の声』。不倫して一度は家庭の崩壊を招いたが妻と復縁の兆しが見える。ところが元の不倫相手がそれを壊そうとする。その時に息子がとった行動は…。これが一番阿刀田っぽい。他は『銀色のフラスク』『ネクタイ関係』あたり。まだいけるね。2017/09/17

八百蔵

2
平成というより昭和を感じさせる男と女の話。男が書いているので、多分に男にとって都合の良い女にはなってますね。 他の方のレビューで、阿刀田さんは初期〜中期が良いと。本書でも切れ味は感じましたが多分もっと切れるんだろうな。折をみて読んでみたいと思います。2020/01/15

たえ

1
短編のミステリー小説。 さらっと読み終わる短めの文章のラストは、決して明るくない。 でも、次々と読み続けてしまう癖になる一冊。2017/06/27

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