出版社内容情報
ロシアは愛すれどソヴィエト政権は憎い。殺された父の仇を探して長大な人生計画の果てに権力の近くまで出世し、遂にクーデターを果たす男と軍政権力抗争史を描く
内容説明
父親は第2次大戦中、ソ連軍の東プロシアでの暴虐をあばこうとして殺された。初恋の相手もソヴィエト政府に奪われた。ロシアは愛するが政体は憎んでも憎み切れない。復讐一途に遠大な人生計画をたて、権力の中枢近くまでのぼりつめた主人公は、遂に完璧なクーデター計画に取りかかる―。ソ連権力抗争史を描く政治サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蟹
2
共産主義体制に復讐を誓った主人公が軍の将校として出世して…という話。軍事スリラーとしても、ポリティカル・フィクションとしても、あるいはピカレスク・ロマンとしても面白い。しかしお義父さんの力が偉大すぎである。2016/11/19
ホークムーンmk2
1
相当前に友人からもらった本でしたが、ようやく読了。こういうハードな話は好きです。やはり女性への思いは人も国をも動かすんですね。年寄りっ子だったためソ連嫌いに育ってしまい、何冊かソ連崩壊ものを読みましたが、この本が一番面白かったです。2016/10/01