祥伝社新書<br> 軍務局長武藤章

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祥伝社新書
軍務局長武藤章

  • 岩井 秀一郎【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 祥伝社(2024/02発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 360p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396116941
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

昭和陸軍を体現し、昭和史の鍵を握る男
武藤章は昭和陸軍のなかでも強い存在感を放っている。
2・26事件後に成立した広田弘毅内閣では組閣に介入、盧溝橋事件後は日中戦争を推進し、
近衛文麿の新体制運動に参画したが、日米間に暗雲が漂うと避戦に尽力。
開戦後は師団長、方面軍参謀長として戦闘に従事した。
戦後は東京裁判においてA級戦犯とされ、巣鴨拘置所で処刑された。
また、武藤が務めた軍務局長は昭和10年代、軍内外に強い政治力を発揮し、
時の政権をも左右するほどの権勢を誇った。昭和史の折々に登場する武藤、
その生涯を追うことで、昭和史と昭和陸軍を読み解く。
武藤家等への取材で得られた、貴重な証言および写真も掲載。

(以下、目次より)
第一章 煩悶――軍人に向いていない青年
第二章 派閥抗争
第三章 日中戦争
第四章 軍務局長(1) 新体制運動
第五章 軍務局長(2) 日米交渉
第六章 軍務局長(3) 開戦へ
第七章 師団長として
第八章 フィリピンの戦い
終 章 東京裁判、そして死

内容説明

昭和陸軍を体現し、昭和史の鍵を握る男。武藤章は昭和陸軍のなかでも強い存在感を放っている。二・二六事件後に成立した広田弘毅内閣では組閣に介入、盧溝橋事件後は日中戦争を推進し、近衛文麿の新体制運動に参画したが、日米間に暗雲が漂うと避戦に尽力。開戦後は師団長、方面軍参謀長として戦闘に従事した。戦後は東京裁判においてA級戦犯とされ、巣鴨拘置所で処刑された。また、武藤が務めた軍務局長は昭和十年代、軍内外に強い政治力を発揮し、時の政権をも左右するほどの権勢を誇った。昭和史の折々に登場する武藤、その生涯を追うことで、昭和史と昭和陸軍を読み解く。

目次

第1章 煩悶―軍人に向いていない青年
第2章 派閥抗争
第3章 日中戦争
第4章 軍務局長(1)新体制運動
第5章 軍務局長(2)日米交渉
第6章 軍務局長(3)開戦へ
第7章 師団長として
第8章 フィリピンの戦い
終章 東京裁判、そして死

著者等紹介

岩井秀一郎[イワイシュウイチロウ]
歴史研究者。1986年、長野県生まれ。2011年、日本大学文理学部史学科卒業。以後、昭和史を中心とした歴史研究・調査を続けている。著書に、『多田駿伝』(山本七平賞奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

72
東京裁判で最年少の死刑判決を受けた軍人で、いろいろと取り沙汰されることの多い人物の評伝。「複雑な人物」と著者も書くように、押しの強さやかなり強硬な発言もあったようだが、一面的な評価に終わらせない著者の努力は成果となっていると思う。子煩悩であったり、玉砕を軍事的見地から否定したりしたことは初耳。この著者の軍人の人選はかなり面白く、いくつも読むことによって特に陸軍の多様性が見えてくる。しかし同時に、陸軍という組織が実は目的を見失っていたのではないかという印象も受けた。日本陸軍には芯の通った哲学が感じられない。2024/02/12

オールド・ボリシェビク

8
極東軍事裁判でA級先般のうち、最も若くして絞首刑となった武藤章は傲岸不遜で「無徳」とも呼ばれた。盧溝橋事件後、日中戦争の拡大を進め、政治にも深くかかわったとされるが、著者はいったん、そのような先入観から武藤を切り離し、実際にはどうであったのか、資料を駆使して全体像を描いていく。その結果、現れるのは、結局は歴史の流れに翻弄されてしまった軍人の姿であると思う。労作である。2024/02/08

ユビヲクワエルナマケモノ

8
「武藤が担当した職務で、特に日本の歴史に影響を与えたものは、盧溝橋事件と日米交渉であろう。二つの歴史的事象における武藤の態度は一見、正反対に見える」-盧溝橋事件では強硬派、日米交渉では不戦派だった武藤の二面性を、著者は「その時その時、最善と思われる措置を取ったということなのかもしれない」と推測する。私は同著者の『多田駿伝』を再読の上で本書を読み直した時、異なる感想を抱いた。日中戦争の不拡大に尽力した多田と、武藤を比べた時、二人の対中認識の基礎の違いがある。随一の中国通と言われた多田に対して武藤はどうか。→2024/02/08

高木正雄

5
井上章を名乗った時期があるとは中々知られていないのではないだろうか。陸軍による政治介入の象徴のように言われる人だが、広田・米内内閣での舞台裏がよくわかった。しかし省部勤務ばかりで佐官の時に部隊勤務をしていないのはこの人ぐらいだろうか(笑)軍務局長時代の東条との絡みが驚くほど少ないのは驚いたが、武藤を飛ばした後の省内をイエスマンで固めたのは有名な話。面白かった。2024/04/03

フゥドゥ

3
読了。大戦冒頭で中将にして陸軍省軍務局長という重責にいた武藤章の足跡を丁寧に追った一冊。人物の感想としては「理想の上司で最高の部下」というイメージ。天賦の才も努力の結果もあるだろうけど実務能力の高さはピカイチかと。何度も思うけどほんと陸軍悪玉論って虚構もいいとこだよね。どこに戦争回避できたポイントがあるのやら(やっぱ松岡か?)。そして東京裁判、武藤が極刑に処された理由は見せしめか田中隆吉の私怨か。生きてたら戦後に政治家になってたかな?いや、恬淡としてお坊さんとかになってたりして2024/03/10

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