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文春文庫
オーケストラの職人たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167271060
  • NDC分類 764.3
  • Cコード C0195

内容説明

ピアノやハープといった、大型で壊れやすい楽器はどうやって運ぶのか。読みにくいスコアを美しいパート譜に清書する写譜屋さんが使うのは、耳それとも目?クラシックのコンサートを支える裏方たちの、さまざまなこだわりの仕事ぶりを集めたエッセイ集は、目からウロコが落ちる思いがすること間違いなし。

目次

裏方の大将は超多忙!
ピアノとハープの大移動
一日アルバイトをやってみた
オーケストラ御用達の運送会社
ドクター・イン・レジデンス
シャフヤは大変だ!
東京ハッスルコピーの人たち
「クラシック」を定義する
ピアノのお医者さん
プロによるプロのためのプロフェッショナルな調律
アンコールはいつから始まった?
音楽会にチラシが多いワケ

著者等紹介

岩城宏之[イワキヒロユキ]
昭和7(1932)年、東京生まれ。東京芸術大学音楽学部打楽器科在学中にNHK交響楽団副指揮者となり、31年デビュー。以来、国内のみならず、ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどのトップ・オーケストラの指揮にあたってきた。NHK交響楽団終身正指揮者。メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者。平成3年、日本エッセイスト・クラブ賞受賞。8年には紫綬褒章を受け、14年には、日本芸術院恩賜賞受賞。15年、日本芸術院会員となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

134
オーケストラの裏方の方々を紹介する随筆。オーケストラアンサンブル金沢が団員40人、事務局16人。N響が団員120人で事務局20人。比較をしているのに説明が不十分。県、市からの出向の人が何をしているのか不明確。苑後の話が面白いだけに,残念。何かの都合で表現を削っているのだろうか。写譜、調律、楽器の運搬など,それぞれの専門家の分野についての記述は出色。実際に仕事をしている人たちの思いと、その支援を享受している人の感じ方のちがいが分かるかも。2013/09/23

クナコ

12
初読。古参オーケストラ指揮者による、コンサートの裏方のお仕事紹介エッセイ。本などで調べるだけでなく、見学、体験、インタビューなど著者自身が実地で内容をかき集めているところに好感が持てる。著者は調査については素人の上、音楽環境について一家言も二家言も持っている方なので、余計な脱線や現場人ならではの「物申し」が多いのも特徴。元となった連載の時期が非常に古い上に著者も戦時生まれという事で、既に仕様が変わってしまった仕事や亡くなってしまった方も多いだろう。それでも今も数多の裏方がコンサートを支えているに違いない。2022/07/23

あいこ

12
オーケストラの裏方で活躍されている方たちに、指揮者である著者がスポットライトを当てる。楽器の運送業、写譜屋、調律師、ホールスタッフ等々。やたらと話が脱線したり、やや乱暴な書き方を除けば、なかなか楽しめました。2015/04/02

NDS

12
オーケストラに限らず、音楽会の裏側はこのような苦労があるのでしょうね。楽器の運搬や、写譜、チラシの配布など目につかない気にも留めない仕事ですが、これらの仕事がないと音楽会が成立しないんですね。 今度コンサートに行く機会があれば、それらの仕事にも注目してみたいです。2014/09/21

kyao

10
運搬業を一日体験しちゃったのか岩城さん(笑)。好奇心旺盛な岩城さんだからこそ引き出せただろうオケに関わる裏方さんたちの苦労話し、笑い話がまとめられとても楽しめた。1950年頃ハープを軽トラで運ぶの大変だったろうなぁ。写譜という仕事、医師を演奏旅行に同行させたり知らないことだらけでした。2012/06/29

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