文春文庫<br> 惑い

文春文庫
惑い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167265083
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

若い甥に惹かれる30代の妻の心と肉体の揺れを追う表題作を始め、様々な不倫の恋の中で、平凡な家庭に突如訪れる危機を描く短篇集

内容説明

夫の甥との同居に猛反対した祥子だったが。若さに惹かれる人妻の心と体の揺れを追う「惑い」。友人の結婚式に出席するため帰郷する多鶴子はスナックに勤める雄策に恋人役を頼む。年下の男の優しさに思わずときめくのだが―「櫛」。さまざまな不倫の恋の中で、平凡な家庭を突如訪れる危機を描いた恋愛小説9篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

18
話の終わり方が唐突というか潔いというか、え、そこで終わるの?というこの感じ、嫌いではない。葱とか櫛とか、ありふれた具象物を話の勘どころにもってくるところも、葱のおかげでよりを戻したのだろうか、とか、櫛を使うたびに、あの実らなかった恋(といえるのかどうかさえはっきりしない)のことを思い出すのだろうか、とか、想像力をかきたてる。1980年代はじめの、東北新幹線が開通してもまだ大宮始発だったころ、ひとり暮らしの貧乏人にはまだ電話もなかったころ、介護保険もなかった時代の孤独と裏切りと幻滅とささやかな幸せと。2025/12/27

あつひめ

14
いつの時代もゆら~りゆらり。人の心は揺れるもの。ダメだダメだと思うほうへ傾いていく。秘密の関係が余計心を燃え上がらせてしまうのだろう。男は体と心は別物の生き物だから割り切るのも早いけど女はそうはいかない。白黒はっきりできないグレーな心のままいつまでも引きずってしまう。人の心を自然体で表現しているからすごく受け入れやすい作品だと思う。2010/07/10

ぴよきん

0
女の持つ怖さと切なさとしたたかさと・・・。誰でも思い当たるような日常を切り取った一場面が、こんなに胸に突き刺さるとは。2011/06/07

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