内容説明
「月曜の朝」は「最低の気分」の同義語。ところが出社してみると、うるさい上司はすべて会社を休んでいた!だが喜んだのも束の間、次から次へと難題が起こり…。表題作のほか、「花束のない送別会」「禁酒の日」「徒歩十五分」「見えない手の殺人」の、平凡なサラリーマンが巻き込まれる五つの短篇を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
昭和23(1948)年2月29日、福岡生まれ。桐朋高等学校卒業。51年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、以来ベストセラー作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
83
「上役のいない月曜日 」「花束のない送別会」「禁酒の日」「徒歩十五分」「見えない手の殺人」の5作品。 恐怖小説短編集といってもいいかもしれない。 終わりよければすべてよし(ハッピイエンド)でないところが少し悲しい。 赤川次郎の月給生活が推測できるという点では、超短編集(ショートショート)の「勝手にしゃべる女 」の第二部の、著者の経験のはしがきを参考にするとよい。営利企業努めではないので、月給生活といっても、ちょっと傾向が違うかもしれない。2011/04/18
あやっぴ
28
40年も前の作品なので、随所に古臭さは感じる。短編ですが、どれも会社のためにモーレツに働くサラリーマンが、最後は貧乏くじを引いちゃう、みたいな悲哀に満ちた話が多かった。中でも最終話の『見えない手の殺人』はやりきれないなぁー。著者の作品らしいブラックさ満載で、今読んでも面白かったです。2023/06/24
coco夏ko10角
27
5つのお話収録の短編集。全作品の初出が1979年。『禁酒の日』が一番面白かった。次期営業部長にふさわしいのはどちらか?妻の相手はどちらか?ワクワクして読んでいったけど最後そうなるのかー、と。2017/08/19
白雪ちょこ
20
サラリーマン達が主役となっている、短編集全5話。 どれも昔に描かれているため、時代を感じるような表現が多く、今がどれだけ便利になっているのかというのも伝わってきた。 唐突な終わり方がほとんどで、いろんな登場人物たちが悲しい終わり方をしているものも印象的。 表紙にもなっている「上役のいない月曜日」は、何とも時代的で理不尽さなども描かれており、展開的にもコメディ要素が多いような気がした。 最後の「見えない手の殺人」は、作者特有のブラックさが滲み出ており、なんとも胸が痛いオチ。働くことは大変だ。2023/02/02
コウ
6
旅のお供本として読んでいた一冊。短編集で、赤川次郎の作品ときたら読みやすいことこの上ない!しかもこの本はずっと読みたいと思っていた一冊で、あっという間に読了でした。日常のサラリーマン達が巻き込まれたちょっとしたミステリが五作。大概が呆気に取られる結末を迎えますが、面白くて満足です。2017/01/04
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