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文春文庫
少年時代〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167254360
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

素晴らしい魔法の王国で過ごした少年時代の冒険の日々──その瑞々しいノスタルジーで各書評子の心を震わせた傑作、ついに文庫化

内容説明

十二歳のあの頃、世界は魔法に満ちていた―1964年、アメリカ南部の小さな町。そこで暮らす少年コーリーが、ある朝殺人事件を目撃したことから始まる冒険の数々。誰もが経験しながらも、大人になって忘れてしまった少年時代のきらめく日々を、みずみずしいノスタルジーで描く成長小説の傑作。日本冒険小説協会大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

51
『スティーヴン・キング』『ディーン・クーンツ』に並ぶモダン・ホラー界の第三の男と言われた『ロバート・マキャロン』が書いたジュブナイル小説。 1964年アメリカ南部の小さな町。そこで暮らす少年コーリーが、ある朝殺人事件を目撃したことから冒険が始まる。 大切な親友や町の不良少年たち、恐ろしい悪党の一味、川に棲む怪物、魔術を使うと噂される黒人の老女性、魅力的な美少女との出会いなど、およそジュブナイル小説には欠かすことのできない要素がふんだんに盛り込まれている。下巻の展開が楽しみだ。⤴️2019/09/07

タツ フカガワ

23
1964年、コーリーはアメリカ南部の小さな町に住む12歳の少年。ある日湖に突っ込む車を目撃、父親が救助に向かうが運転席にいた男はすでに無惨な姿で殺されていた。以来父親は心に闇を抱えていくようになる。一方コーリーは魔法と夢想に溢れる日々を過ごしていく。ノスタルジーななかにホラーやファンタジーを絡めた物語の面白さ、素晴らしい文章に二度読みしながら、読み進むほどにページをめくる手が止まらない。初恋や天才野球少年との別れを経験したコーリーの一瞬の夏が終わったところで下巻へ。2021/01/11

くさてる

20
評判は聞いていたのだけど、なかなか手に取る機会がなかった一冊。読み始めてみれば、納得の面白さで、長さも気にならずに読み進めることができました。64年のアメリカ、ノスタルジイと少年の成長物語……と思わせておいて、その世界にたびたび姿を見せる超自然的な事物のバランスがたまらないです。この勢いで下巻へ。2021/10/10

Ribes triste

19
時は1964年、アラバマ州南部の小さな町ゼファーで暮らすコーリー・マッケンソンの物語。次々と起こる不思議な出来事。サクソン湖の殺人事件、 テカムシ川の謎の化物、ブードゥの魔女ザ・レディ。大人の社会は時に残酷だが、12歳の少年の見る世界はキラキラと美しい。何より、マッキャモンが、こんなとんでもなく面白い本を書いていたことが衝撃でした。ハラハラドキドキの展開のまま、下巻へ。2021/05/22

白義

17
かつて、世界が驚異に満ち、一歩足を踏み出せばすぐに神秘へと到れるような、そんな時期が誰にでもあった。しかし大人になるにつれて誰もが忘れていく。しかし、本書を読めばその奇跡の季節を思い出すことだろう。南部の田舎町に、魔法に通じるような老婆がいて、洪水とともに怪獣がさまよい、ただの遊びですら特別な儀式のようだった少年時代。その神秘性をそのままに描きながら、しかしグロテスクなおぞましさや恐怖、差別といった重苦しいテーマもそこに自然に描いている。そうした「よくわからないもの」も神秘たりうるの。不朽の一冊となる本だ2018/11/14

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