文春文庫<br> スローワルツの川

文春文庫
スローワルツの川

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167254247
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

人生のなかばを過ぎて出会った大学教授とその同僚の妻。アイオワからインドへ──宿命の愛に賭けた二人がやがてたどり着いた道とは

内容説明

とてもまともではない、一人の女を求めてアイオワからインドの僻地まで飛んでくるなんて…大学教授マイケル・ティルマンは、同僚の妻ジェリーを追う列車の中にいた。人生という川のなかばを過ぎて出会った男と女はどんな選択をするのか、二人の関係はどう変化していくのか。「マディソン郡の橋」につづき宿命の愛を描いた傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

116
『マディソン郡の橋』の作者さんによるこちらも中年男女の静かながら、メラメラと燃えていく恋愛話です。ある大学講師「マイケル」は気の進まない職場のパーティーにて一人の女性「ジェリー」に逢い、まさしく一目惚れしてしまいます。しかし彼女には夫がおり、関係はなかなか発展しません。そんな二人の間柄が少し進んだ頃、突如彼女は姿を消してしまい、なんと向かった先はインドへ。彼女を愛している「マイケル」は真っ直ぐに彼女を追いかけ、自分もインドへ向かいますが、そこで思わぬ展開が彼を待ち受けていました。シブい大人の恋愛小説です。2021/06/28

しいたけ

107
訳者によるあとがきに、ウォラーの自伝的要素が多く含まれているとある。そうだろう。私も終盤、これは絶対実際にあったことだと感じ、興奮した。惹かれあう男と女の、思わぬ壮大な拡がり。リアルさにドキドキし、目を剥き、ため息をこぼす。実感を伴い生きようとする人は、魂に互いの指紋を残すような恋をする。本を読む幸せに浸った。2019/08/01

佐島楓

16
正直に申し上げて、「マディソン郡の橋」より魅力的な作品だと思った。中年を過ぎた大学教授が、同僚の妻に恋をしてしまう。その恋する様子があまりにもピュアで、人間って成長しないんだなと思ってしまうほど。女性の持つ秘密も、なかなか意外なもの。この作品は、映画化されていないのだろうか。2013/01/15

ja^2

7
物語は終盤に差し掛かったところで大きく動く。それまでは、同僚のヨメに恋をする中年男の私小説的な物語だ。▼一歩引いてみれば、いい大人の情けない話で、通常ならば聞くに耐えず付き合ってられない。だが、地球を半周するような壮大な物語に、ついつい引き込まれてしまった。▼そして終盤、中年男マイケルの恋バナは、波乱万丈の女ジェリーの人生劇場へと変容するのである。まさにマイケルのみならず、我々読者もジェリーを過小評価していたことに気づかされるのだ。2016/11/19

リョウ

5
四十を過ぎ、自分では抑えきれないほど心を揺さぶられる出会いがあった。最初は悟られないようにしていても、どうしても感情がにじみ出てしまう。特に、インドまで追いかけることを決めたあたりの葛藤は秀逸。2013/05/03

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