文春文庫<br> 太平洋の生還者

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文春文庫
太平洋の生還者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167248017
  • NDC分類 916

出版社内容情報

"生きて虜囚の恥かしめを受け"つつ収容所で対日「降伏勧告ビラ」作製に協力した日本人捕虜たち。太平洋戦争末期に特異な戦いを戦った彼らの足どりを辿る大宅ノンフィクションシ賞受賞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

170
第8回(1977年)大宅壮一ノンフィクション賞。 ハワイのアメリカ海軍特別捕虜収容所に いた日本人をめぐる記録である。 太平洋戦争で亡くなった人々への鎮魂歌でも ある。日米情報戦の拠点でもある ハワイの収容所で 当時の若者たちは 何を考えていたのか?南の島から ハワイへ そして 戦後の日本で生き抜く…先人たちの 人生が 現代に確実に伝わる、そんな本だった。2018/05/19

c3po2006

4
★★★★2016/09/28

裏庭には三羽

2
随分前に戦争のドキュメンタリー番組で、サイパンの崖から日本人が次々と飛び降りるシーンを見た。その中に小さな子供を抱いた女性がいて、その姿が今でも頭から離れない。真実を国民の目から隠す政府の体質は、今でも変わっていないね。2017/08/11

Ted

2
’80年8月刊。○2013/10/22

mikky32

2
教科書でしか「太平洋戦争」を知らない自分に、一兵士たちの戦争・捕虜・反戦体験は衝撃的内容だ。「生きて虜囚の辱めを受けず」を知らない現代の若者たちには、負け戦を早く終わらせるために米軍に協力する、という行動はそんなに違和感を感じない考え方かもしれない。けれど、当時、捕虜としてしたその活動について、戦後も負い目を感じて生きる感性を理解できない現代の若者はたくさんいるだろう。バンザイクリフで笑う旅行者たちのように。戦争でなくなった方のご冥福を祈るために自分にできることは、あの戦争について、もっと知ることだけだ。2011/01/09

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