出版社内容情報
最澄、空海から信長、秀吉等々、評価が不当に歪められた人々、逆に過度な名声に装われた人々をとりあげ、新しい分析を試みた人物論
内容説明
信長、秀吉、ねね、淀どのから、世阿弥、最澄、空海、法然など、古代から近世にいたる人物を取り上げて、不当に歪められた評価を正し、逆に過度の名声には疑問を投げかけ、とぼしい史料からその真実の姿を探り出す…興味深い分析と推理で歴史のおもしろさを満喫させてくれる、上質で豊潤な歴史人物評論。
目次
生きざま死にざま(辞世が語る人間群像;清水宗治の割腹;佐々木道誉のバサラ人生―日本的アウトローの系譜;和泉式部・その豊満な性と生;織田信長を殺したもの;女のたたかい「大坂夏の陣」;それでも生きた絵島;若さの哀れ・曾我兄弟の死)
芸道と宗教(巨人 雪舟;世阿弥を紀行する;利休失脚の謎;手紙から見た最澄と空海;布施と救済の限界―叡尊・忍性・光明皇后;法然の信仰)