内容説明
1970年代の南米チリ。史上初の選挙による社会主義政権が一夜にして誕生し、急激な改革を推し進める政権党と、中産階級の利権を守り、旧体制に復帰しようとする野党・軍部との暗闘が始まった。その両者に接近し、苛酷な商戦を繰り広げた日本の二つの商社があった。「革命」ですら商売にすべく奮闘する商社マンたちの生き様とは。
著者等紹介
深田祐介[フカダユウスケ]
1931(昭和6)年、東京生れ。暁星高校を経て、55年早稲田大学卒業。日本航空に入社し、海外駐在員、広報室次長を歴任。83年退社し、作家活動に専念。76年「新西洋事情」で大宅壮一ノンフィクション賞、82年「炎熱商人」で直木賞を受賞。87年文芸春秋読者賞を受賞した「新東洋事情」以来、アジア情勢・分析において、読者の絶大なる信頼を集める。著書に「暗闇商人」「激震東洋事情」「美食は人にあり」「鍵は『台湾』にあり!」(共著)など多数
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