出版社内容情報
『蒼穹のかなたへ』のダメ男、ハリーに息子がいた。しかも天才数学者の……。父親としての義務に目覚めたハリーが追う息子の秘密
内容説明
息子は実在した。34年前のひと夏の情事がハリーに息子を授けていたのだ。天才数学者として将来を嘱望されていた息子だが、いまは昏睡状態となって病院にいた。自殺か、あるいは誰かに殺されかけたのか?数学の理論にひそむトリックと企業がしかけるトリック。息子の命を救うべく、ハリーはこの二つの難問に、果敢に挑戦する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぴー
12
ハリー・バーネットシリーズ2作目。前作から6年、今回はやむを得ない状況とはいえ、また陰謀に巻き込まれていきます。手がかり→探究→新たな手がかりのループで退屈な場面もありましたが、ある実在の人物名が出てからは俄然面白くなってくる。下巻の中盤で口あんぐりの展開からは怒涛のフーダニット。丹念に敷かれた伏線が次々回収される気持ちよさ。犯人の動機が斬新でありながらも腑に落ちる、とても面白い作品でした。前作を読んでいると懐かしい面々が意外な場面で登場する楽しみも味わえます。次作も楽しみ!2023/03/15
夜梨@灯れ松明の火
3
再読。千尋の闇、リオノラーの肖像等、5冊ほどは読んだはずですが、本棚の隅から出てきたので、まずこれを再読。そうでした、これ、蒼穹のかなたへの続編でした(笑)2024/03/26
アヤネ
3
息子は実在した。34年前のひと夏の情事がハリーに息子を授けていたのだ。天才数学者として将来を嘱望されていた息子だが、いまは昏睡状態となって病院にいた。自殺か、あるいは誰かに殺されかけたのか?(Amazonより)。。。ゴダード作品でなければ、よくできたミステリーとして読んだんだが・・。面白かったんだけど、なんか不満。彼の作品には、つい現在と過去を行き来する物語を期待しちゃうせいか。この下巻途中、謎を残したまま解決?と思ったが、そう簡単ではなかった。頭脳明晰すぎると不幸を呼ぶ?のか。2016/05/25
しかさん
0
非常に面白かったです。 順番が前後しますが次は前作品を読みます。2013/11/29
エリコ
0
結局のところ、高次元って何だ・・・?2013/05/23