出版社内容情報
女は政府の特殊機関SWATに追われているらしい。一目で女に魅かれて彼女の跡をたどるスペンサーも、いつしか追われる立場に…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
31
実際この小説で危惧された社会になっているかもー。タイトル回収まで、綺麗に決まった感じ。続編を作れる要素は残ってるけど、ないんですよね?!悪役の存在感すげー2024/08/20
ホレイシア
10
今のところ、クーンツ作品の中で「ウォッチャーズ」に次いで2位ですな。心理劇が好きな方、読むべし。犬好きの方もどうぞ。2009/03/22
Ribes triste
8
逃亡から転じてインターネットを使った情報戦と反撃へ。20年以上も前の作品ゆえか『10GBのパソコン』に驚く主人公に、今はTBだよと教えてあげたくなる。とんでもなくハリウッド映画的な展開になりましたが無時終了。2016/03/25
けいちゃっぷ
5
アメリカはどこへ行くのだ。そんな危惧もあって書かれた小説なのだろう。いままでにクーンツが描いてきたなかで一番怖い怪物はやはり人間だな。それも組織と権力を持った人間。フィリップ・K・ディックの名前がでてきました。「ディックが描く未来世界こそ、われわれが現在むかっている世界なのです。ディック的世界・・・・・それは恐ろしい場所ですよ。そうなればなおのこと、人々にとって友人は必要不可欠の存在となります」556ページ2010/04/22
Tetchy
4
主人公の呪われた血の設定は特筆物だがやはりタイトルが示すように物語のトーンとしては暗い。しかし今回、クーンツとしては珍しく、不安を匂わせて物語を終えた。恐らく作者は書いている最中ロイが非常に気に入ってしまったのだろう。この災厄は非常に大きいものであり、しかも堅固までの確実性で実施されることで物語が終わるということは続編を作る気(だった)なのかもしれない。しかし定型に則った「クーンツの小説方程式」になぞらえて今後も作品を作っていくとなると小説家としては二流と云わざるを得ないなぁ。2009/08/05