出版社内容情報
鮮烈な甲子園デビュー、涙の西武入団、巨人への移籍、そして引退。日本人に最も愛された男の愚直な生き様を追いかけた、感涙の1冊。
内容説明
あの夏の鮮烈な記憶―。PL学園の1年生4番打者として甲子園に登場した清原和博は、すべてにおいて破格の存在だった。その後の球歴もまた然り。涙のドラフト会議と西武入団。掴み取った日本一の栄光。憧れた巨人への移籍。けがとの壮絶な闘い。惜しまれつつの引退…。不世出のヒーローのすべてを凝縮した感涙の一冊。
目次
スペシャル・インタビュー 野球が強さを教えてくれた。
回想のPL学園 忘れ得ぬ三度の挫折。
甲子園デビューの頃 KKコンビ、15歳の鮮烈。
クロス・インタビュー そして2人はライバルとなった。
ルーキー時代 不安が生んだ打撃開眼。
メディアは語る 清原番記者日記。
夢をかなえた日 見たか巨人、ボクの涙は日本一!
ビッグ対談 長嶋茂雄×清原和博「ナンバーワンの条件」
6年目の憂鬱 無冠の1億円プレイヤー。
忍苦の巨人時代 地獄からの生還。
岸和田の流儀 名人、危所ニ遊ブ。
ケガと闘う日々 もう一度、万全の体で野球がやってみたいんや。
そしてオリックスへ 最後の闘い、最後の輝き。
恩師、同級生が語る 心優しき怪物との日々。
特別メッセージ植草貞夫 わが心の清原へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
23
清原桑田と書かれたい、皆桑田から書く…高卒すぐでもう大胆と繊細同居している。執筆陣が体動かない時に乙武、不調時に地元愛たっぷりの岸和田少年シリーズ中場理一と心憎い配球!ナンバー記者もアスリート清原和博が大好きだが同時に特にG放出05以降のキナ臭さ、皆分かってたのだろう…恐らくその気持ちを秘めつついきなり「体罰肯定、俺殴られてきたし子供も」「2軍から監督したい」話を聞く冒頭は染みる…最小限の問いかけだが記者は心で泣いている2016/02/15
anken99
6
ムック版も所蔵しているはずだが、文庫版があったので久しぶりに読んでみた。雑誌Numberに掲載された、高校時代からプロ野球引退までの記事の抜粋版。「完本」というだけに、それぞれの時代の清原の生の声、リアルな姿が、当時のままで読むことができる。波乱万丈のプロ野球生活を送るうちに、本来は心優しき清原が変貌していったことが推測できる。この本が出てから、逮捕という悲しすぎる状況に陥ったのだなあ。薬物との闘いは想像を絶するものと聞く。しかしながら、純粋に野球を愛し楽しむ清原の姿が戻ってくればと思うばかりだ。2019/09/19
YOS1968
4
私には「同世代」という思い入れがあって、清原という男の評価は難しい。この本を読むと懐かしい気持ちになれる。「甲子園は清原のためにあるのか!」という絶叫は私の高校最後の夏休みにリンクしている。この本で伝わる清原の栄枯盛衰は他人事のような気がしない。2010/08/19
みなみ
3
体罰全肯定のインタビューを読んだあとで「本当は繊細」という清原評を見ると、無理してるなあと思う。常にマスコミに追いかけ回されるプレッシャーは本の中でも語られるりこうして自分の喋ったことがぜんぶ文字になり皆が知っているのはスターの宿命だろうが、辛いだろうな…この本を見る限りでは落合を尊敬してたのに週刊誌であんなこと喋ってたり、バラバラになった清原は見ていて痛々しい。本の前半はポロポロ桑田の話が出てきて、清原にとっての桑田は本当にコンプレックスなんだなと思わされた。2016/04/23
koi
3
若い頃ほど清原はカッコよかった。西武の後半あたりから何かおかしくしてしまったのか成績が落ち、巨人に入って以降は周囲との関係で野球どころではない感じでした。巨人の4番を張るのは本当に大変なことなんだとやっぱり思いました。2014/10/02