角川ホラー文庫<br> それぞれの夜

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角川ホラー文庫
それぞれの夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041245231
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

250
生前、某コーヒー・メーカー会社のCMで『違いのわかる男・・・』というキャッチコピーで売り出していた遠藤周作氏。そんな同氏がチョイスした10作品が収録されている。いかにも昭和のホラーという感が否めない作品集となっているが、それぞれ作品は、いかにも"それらしい″作品に仕上げっている。つまり、収録されている作品は、作家自身の作風を醸し出していて、作家たちの独自の雰囲気を味わえる一冊。2021/04/28

あたびー

39
遠藤周作の選によるホラー短編集。錚々たる名前が並び、ホラーといっても幻想味のあるものというより人間の怖さを描いたものが多い。高橋克彦「遠い記憶」幼時を過ごした盛岡を仕事で訪れた作家。幼い日の記憶が徐々に立ち昇り、母が当時の話をしたがらない原因がついに明らかになる。三浦哲郎「楕円形の故郷」東北から集団就職した男女。女は夜の世界に入り、男は運悪く怪我を負っている。女は男を次第に遠ざけるようになり、男は盆栽の寄植えの風景に故郷を思う。ラストは幻想的。黒井千次「男」近所の工事の音に辟易して病身の友の別荘に滞在 2021/06/14

やっち@カープ女子

39
戦後の文学を築いたような有名な作家10人が織りなすホラー傑作選。心理的な恐怖でどれも背筋がゾクッとますます寒くなる.現代の作家さんばかり読んでいるのでたまにこういうのが読みたくなる。2014/12/28

はらぺこ

37
『遠い記憶』高橋克彦(「緋い記憶」で既読)、『楕円形の故郷』三浦哲郎、『音』黒井千次、『雪』河野多恵子、『髑髏盃』澁澤龍彦、『お守り』山川方夫、『怪物』三島由紀夫、『浴室』阿川弘之、『埋葬』吉行淳之介、『その一言』遠藤周作。 自分が想像してたホラーじゃなかった。ホラーっていう括りやから妙に期待してしまって肩透かしを喰らってしまっ物もあったが、今まで読んだ事の無かった作家さんを知る良い切欠になったので個々の作品をじっくり読んでみたい。2015/11/07

みなみ

24
心理的な怖いお話が10編。あ〜怖かったです。最初の高橋克彦「遠い記憶」からゾッとしました。この後の話もじわじわと怖いお話ばかり。吉行淳之介「埋葬」ホントに怖い。遠藤周作「その一言」のうすら嗤いの怖さ。また真夏に読んでみようと思います^^;2017/06/13

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