内容説明
現代の「知」の巨人・立花隆の全貌にここまで迫った本はない。上巻では、本人直筆の巻頭メッセージ。分野別に手練の聞き手を揃えての、徹底ロングインタビュー。さらに各界著名人による立花隆論を展開。若きサラリーマン記者時代の秀作・快作として、他では読めない週刊文春特集記事傑作選を収録。「猫ビル」探検記もあるぞ。
目次
第1章 「好奇心」と「探究心」(巻頭メッセージ―好き嫌いこそすべての始まり;語られなかった「原点」―青春ヨーロッパ放浪記;モノクロ 小石川「猫ビル」探検記・立花流データ整理術)
第2章 徹底ロングインタビュー・ぼくはこんな風に生きてきた(「橘隆志」が「立花隆」になるまで(聞き手・湯川豊)
「田中角栄研究」と「日本共産党の研究」(聞き手・小林峻一)
ロッキード裁判への執着(聞き手・堀鉄蔵) ほか)
第3章 「立花隆」とはなにか?(ソクラテス的意味における哲学者(梅原猛)
あとは吉永小百合だけ(野坂昭如)
まれな種族(筑紫哲也) ほか)
第4章 若きサラリーマン記者時代の秀作快作・週刊文春特集記事傑作選(口八丁・手八丁の国際事件記者;人情馬鹿ハナ肇の親分ぶり;“手ごめにされる”日本一の美女 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
22
古本屋で見つけた上下二冊。 やはり面白かった。この人の作品は絶対にハズレがない、と思う人は何人かいるが、立花氏もその一人。 テレビで「知の巨人」と言われ、ご意見番的なのを何度か見たことがあり、前回は「僕はこんな本を読んできた」を読んだ。本作では、氏の代表作である田中角栄研究などにも触れられていて、非常に興味深い。 やはり人間として面白い。人生経験、価値観、行動。人が信じられないような経験を積んできた人には、何かがある。十万冊。十分の一でも生きているうちに達成したいところ。 「学ばんとする強烈な意志」2015/07/24
Hiro
2
面白かったのは冒頭の立花自身の書いた二つのエッセイ、一つは勉強法について語り、もう一つは若い時期の海外体験の意義を語ったもの。特に後者は資金集めから段取りや支援者との交流まで自力でやって英仏伊蘭を回ったヨーロッパの半年の旅行を綴って著者の人間力の凄さを物語る。あとは、一緒に仕事をしたライターや編集者を聞き手にした立花へのインタビュー記事と、立花を知る作家や関係者による、その人となりや評価についてのエッセイ、最後に若き立花が文春記者として残した記事12本が収められている。しかし大半は古くて目新しさに欠ける。2024/12/29
shiaruvy
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