文春文庫
高炉の神様―宿老・田中熊吉伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167215163
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

昭和47年に98歳で亡くなるまで八幡製鉄所の現役製鉄マンだった田中熊吉。ドイツで製鉄技術を学び、帰国後はひたすら溶鉱炉と格闘した熊吉の人生は日本の近代化と軌を一にした…。八幡製鉄所で初めて終身勤務の熟練工「宿老」に任命された男の一生と、ものをつくることの本質を、自らも八幡製鉄所勤務経験を持つ著者が探る。

目次

「カチガラス」の里
筑前国遠賀郡八幡村
「溶鉱炉で働きな」
ヘルド職工長の失踪
東田第一高炉の火入れ
日給八十銭の職工に
作業開始式と結婚式
ノイホイザーの帰国
日露戦争と左目失明
「獨逸国出張を命ず」
「マッドガン」の威力
溶鉱炉の火は消えず

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
昭和12(1937)年、北朝鮮に生れる。福岡県立八幡中央高校卒業。38年「ジャンケンポン協定」で新日本文学賞受賞。39年まで八幡製鉄所に勤務、以後著述業に。51年「復讐するは我にあり」で第74回直木賞を受賞。平成3年「身分帳」で第2回伊藤整文学賞受賞。平成18年北九州市立文学館館長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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