出版社内容情報
ついに関白・豊臣秀吉となる。しかし、天下統一を遂げた瞬間から戦国バブルの崩壊が始まる。天下を取った男が夢の先に見た光と影
内容説明
天正十八年、秀吉は天下布武を達成した。日本全土を統一、貨幣経済を普及させ、自ら関白、太政大臣となり、太閤と呼ばれた。十六世紀のうちに、これほどの完全な中央集権型の絶対制を実現した国は世界中に見当たらない。しかし、夢を達成したことは、夢を失ったことでもある。この瞬間から戦国バブルの崩壊が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuji
2
★★★★☆最終巻、やはり秀吉の晩年は駄目だなぁ~とつくづくと感じる。秀次事件・朝鮮の役etc・・。極めつけは、本能寺以降の自分を振り返れば、誓紙など何の役にも立たないと分かるはずの秀頼のこと。ただ逆に見ればそれが信長・家康とは違う本性丸出しの秀吉のとても人間らしい所なのかなとも思う。創作だろうが、最後の石川五右衛門との会話が良かった。2014/02/04
川上 大樹
0
副題にあるように、秀吉は夢を超えてしまった。2016/05/28
ura2wa
0
徳川家康との小牧長久手の戦いくらいまでが面白かった。 秀吉も日本を統一したところできちんと収めていけばよかったのに、歯止めがきかなくなるんだろうなぁ。2011/09/27
9rikaz00
0
いままで日本を武力で統一した勢力は一つとしてなく、豊臣政権が空前の存在であった。それは同時に、天下取りというゼロサムゲームが終焉を迎え未知の時代が幕を開けたことを意味する。これまで勢力拡大という高度経済成長を享受し、支出を拡大してきた大名たちは新しい時代の到来に困惑する。その混乱を抑えるためにも、秀吉は外部に敵を求め朝鮮半島に出兵したが、あまりにも短絡的かつ向こう見ずな計画に豊臣政権は破綻の兆しを見せ始める。2020/04/22