文春文庫<br> 闇の梯子 (新装版)

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文春文庫
闇の梯子 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167192518
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間の計らいを越えた運命の糸にあやつられ、奈落に落ちてゆく男たちの宿命──独自の色調で描かれる初期の傑作5篇を収録!

内容説明

いつか江戸で押しも押されもせぬ板木師になるという夢を抱き、裏長屋でつましい暮らしを送る清次の元に、かつての仕事仲間が訪ねてきた。平穏な日常は度重なる金の無心に脅かされ、やがて女房おたみは腹の痛みを訴えるようになる。道を踏みはずし、奈落の底へ墜ちていく男達の宿命を描いた表題作他四篇を収録。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。平成元年、菊池寛賞受賞、6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞、7年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

519
【海坂藩城下町 第8回読書の集い「冬」】初期の作品はいかにも暗鬱としたものが多く、できれば避けたいと感じていた自分を大いに叱ってやりたい。ここ数作でいちばん好き。男の陰に必ずデキる(そしてほとんどの場合は美しい)女あり。とても健気で、凛とした強さを持つ女性ばかり。ついつい彼女らの目線で作品を読んでいた。しみじみ佳い。2023/01/22

じいじ

111
藤沢小説の魅力のひとつに、著者の人柄を感じさせるやさしさのこもった人物描写があります。例えば、江戸一番の板木師になる夢を抱く彫師夫婦を主人公にした表題作【闇の梯子】では、妻おたみとの平穏な暮らしを、他の者に乱されたくない男の心うちが、じつに丁寧に描かれています。今作は全体的に暗めの話ですが、読み味の良い短篇集で楽しめます。2018/09/18

じいじ

107
「ここ数作でいちばん好き。男の陰に必ずデキる美しい女あり…」と、読友さんの熱いレビューを読んでしまっては予定変更です。大好きな藤沢小説だけに、再読でも新鮮な感動が甦ってきました。冒頭の「徳五郎は一部始終を見た」とミステリー風に始まる【父(ちゃん)と呼べ】にホロリと…。主人公の男は、大工で気風もいいが情にもろい。このベテラン夫婦の勇ましい口喧嘩は、仲良し夫婦のストレス発散の日常行事のようです。【表題作】のしみじみとした味わい。藤沢周平の初期の中編5作を収載したこれは、何度読んでも新鮮です。2023/01/25

nakanaka

60
5篇から成る短編集。例によってどれも良作ばかりでした。罪人の子供を育てることになった夫婦を描いた「父と呼べ」、様々な葛藤に苦しむ職人を描いた「闇の梯子」、飲食業を営む姉妹とろくでなし親父の「入墨」、公儀隠密が活躍する「相模守は無害」、婚約者の敵討ちを描いた「紅の記憶」。一篇一篇読み終えるごとに、「いや~、面白い」と心から思えるなんてなかなか無いです。本当に凄い小説家です。今週末にでも藤沢周平記念館にいってみようかな。2023/02/16

ふじさん

59
藤沢周平の初期の短編集で漆黒の闇に生きる人々の人生絵図。酔いどれの叩き大工の徳五郎の哀歓を描いた「父と呼べ」、娘を捨てた父親と娘のほのぼのとした交流を描いた「入墨」、報われることのないおたみの人生を描いた表題作「闇の梯子」、自分の人生を賭けて許嫁の仇を討つ綱四郎を描いた「紅の記憶」等、色調は暗く重いが藤沢周平の持ち味が出た作品だ。 2020/07/28

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