文春文庫<br> 闇の傀儡師 〈上〉

電子版価格
¥649
  • 電子版あり

文春文庫
闇の傀儡師 〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 301p
  • 商品コード 9784167192082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

十代将軍家治の治世、幕府に恨を抱き連綿と暗躍する謎の徒党・八嶽党、城内でこれに連なり謀略をめぐらす老中・田沼意次。正統派伝奇小説の色彩感豊かな醍醐味

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

21
「版下」という言葉が出てくる。印刷前のデータのことだ。江戸時代の版下は手書きだった。それを元に木版にした。今の印刷ではそのデータはパソコンで作られフィルムにまでなる。20年くらい前までは「版下」は手作りだった。手書きの原稿を写真植字器で打って印画紙に焼き、写真は網掛けして紙焼きにし、図は手描きし、それらを切り貼りして「版下」を作った。カラー印刷では色ごとにフィルムを別々に作り重ね刷りした。その手法は江戸時代と基本的には同じ。錦絵などはそうしてできた。今は1台の印刷機が重ね刷りを一気にやる。呆気ない。2016/03/09

icchiy

17
読み損じていたこの「闇の傀儡師」、やっぱり面白いです。 なんともスリリングでミステリアスな雰囲気抜群。徳川将軍家を大昔から嫌う謎の集団とそれに対抗する集団、主人公の源次郎はそのふたつの争いに巻き込まれていく。。。下巻へ♪2018/07/29

AICHAN

16
幕府隠密の姿を見事に描いている。隠密は外交で使えばスパイのようなものだが、幕府はそれを国内統治のために使った。徳川幕府が絶対権力を持たなかったせいだ。幕府は諸藩の主君ではなく盟主のような存在で、だから例えば諸藩の江戸藩邸は治外法権だった。幕府にとって諸藩は外国のような存在だったのだ。そのため幕府は諸藩の主君の妻子を江戸に軟禁し、諸藩の武力を削り、何か粗はないかと諸藩の様子を探り、粗があればすぐ糾弾して取り潰すなどの措置をした。隠密はそういう面で活躍した。哀しい運命を背負った者たちだったのだ。2015/11/23

AICHAN

16
主人公とその祖師が剣の修行のため山に籠る。昔の武術家の多くは山籠もりした。動物的感覚を研ぎすます目的で山籠もりしたのだと思う。山籠もりした目的はそれぞれ違うだろうが、動物的感覚などが身に付いたのは同じではなかったか。昔は夜になれば真の闇だし危険と隣り合わせだった。それだけで昔の人々は鋭い感覚を持っていたと思うが、武術家は山籠もりすることでその感覚をさらに磨いたのだろう。また昔は老齢なのに精妙なワザを使う武術家がたくさんいた。それも山籠もりのような修行でなければ身に付けられないもののように思う。2015/11/11

AICHAN

16
15册の本を次々と再読を重ねていて、いい加減新しい本を読みたいと思い、上下2巻のこの古本(1冊108円)を買ってきた。徳川幕府に恨みを持つ徒党と幕府隠密(というかどうか…)との密かな闘いを描いている伝奇ものだ。私は自分の家のことしか考えなかった徳川幕府が嫌いだから(徳川幕府はいいこともしたけど)、主人公が幕府を守る側に付くこの小説を古本屋では最初選ばなかった。しかし、108円で売られている本の中には読みたいと思う本が少なく、仕方なくこれを買った。読んでみたら幕府側とか関係なく面白い。さすが藤沢さん。2015/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/538213
  • ご注意事項