内容説明
妻を失い失意の式村は、妻と出かける予定だった南仏へと旅行した際に帽子を紛失する。帰国後、旅先で見かけた男性が死亡。彼の連れだった女性が、なくしたはずの帽子を被っている別の男と、車に同乗しているのを目撃する。因縁が犯人を追い詰める表題作ほか、森村ミステリのレギュラーが活躍する6編を収録。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
昭和8(1933)年、埼玉県熊谷市に生れる。青山学院大学英米文学科を卒業後、ホテルマンとして勤務するかたわら、評論、小説を書く。43年夏より文筆業に専念。翌44年「高層の死角」で第15回江戸川乱歩賞を受賞。以後社会派推理の旗手として多くの読者をもつ。48年「腐蝕の構造」で第26回日本推理作家協会賞を受賞。平成15年には第7回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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