内容説明
春の浅草で食い倒れを決行!とにかく行けるとこまで行ってやれと、まずは特大天丼屋ののれんをくぐるが…。麻布十番温泉、キャバレー白いばらと東京ディープ空間を探訪する一方、ザゼンや電動犬アイボの飼育に挑戦。ショージ君の好奇心はとどまるところ知らず。高橋春男氏との似顔絵対談も笑えます。
目次
レッツ・トライ・ザゼン
踊る麻布十番温泉
春の浅草食い倒れ
あるおじさんの筆記具史
さあ、手づかみで食べよう
おじさんたちのディズニーワールド
電動犬アイボ飼育日記
新解株式用語辞典
モーニング姿で納豆を
懐かしのキャバレー
人間は哀れである
往生際
似顔絵について―高橋春男さんから極意を伝授
聞こえてくる音
シャベルの時代
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。エッセイ賞9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズル
18
麻布十番温泉の国定忠治のくだりを読もうと思ったら、全部再読してしまいました。2015/05/25
mawaji
5
八重洲地下街R.S.Booksで購入。「食い倒れ」名にし負う老舗でもあんまり講釈が多いとね。シーナマコトだったら「うるせいぞ天丼屋!」って言って出てきちゃうかも。「筆記具史」私は小中学生の頃はマキリで鉛筆を削っていた年代ですがショージくんは石盤に蠟石という石器時代を過ごしていたのか。「人間は哀れである」はもう哲学の領域。著者の膨大なエッセイの中でもベスト5には入るであろう。東海林さだおの文庫本の密かな楽しみの一つは解説なのですが、今回の酒井順子さんのは出色の出来だと思います。やはりエッセイストは違うなー。2015/02/05
ダリア
3
『懐かしのキャバレー』懐かしいの?と疑問を抱きつつ、ショージさんたちがとても楽しんでいたのは伝わってきた。互いに「また行きましょう」って。『聞こえてくる声』セミは季節ものだから許されるに納得。しかし、人工音と比較するとさしてセミの声が気に障らないのは不思議。なお、外国人は虫の音に風情を感じないらしい。つまり雑音?『似顔絵について』描き方のポイントがいちいちもっとも。しかし、自分が描けるとは思えない。『往生際』損得勘定が入るから悩むのかも。2021/03/29
アズル
3
麻布十番温泉。これを読んで行きたくなりました。ここには書いていないけれど、個人的に浅草の浅草寺裏にあるラジウム温泉にも一度行ってみたいです。2013/12/09
iu
2
巨大な穴をシャベルで掘りたくなった。この際小さなスコップで砂場を掘るのでもいい。(スコップ、シャベル、どっちがどっちなのかは地域差があるようだ)あと、石盤に石筆で文字を書いてみたい。2024/04/08