内容説明
ある日思い立った「とんかつ屋御三家」連夜制覇。カラシたっぷし、ソースたっぷし、コロモサクサク、を食べくらべたら、どんなによかべか。その顛末。ツーハン好きの二人が語る深夜の楽しみ。果物を叱る。タコ釣り船に集う人々。シーハほじってどこが悪い。高齢化社会における明るい自殺の方法。タオルについて他。
目次
ペットを飼おう
とんかつ奇々怪々
ツーハン・ツーカー対談―鹿島茂さんと語る日米TVショッピング
果物を叱る
自分部分史・帽子史篇
牛久ラーメン
蒸気機関車再び
タコ釣る人々
新単位設立院総裁は語る
大人版「ジャック アンド ベティ」
シーハほじってどこが悪い
散歩入門 初級篇
明るい自殺
女王様のブランド道指南―中村うさぎさんに教えを乞う
タオル入門
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名荘司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズル
15
鹿島茂さん、中村うさぎさんとの対談、面白かったです。とんかつの三連夜も、普通の人は挑戦できないですね。SLについても、いいですね。私も小学生の時に大井川鉄道、乗ったことがあります。初めははしゃぐけど、だんだん飽きて寝てました(笑)。2014/02/08
miwapicco
11
2回目か、3回目か。とんかつのいつものライトな話題から、高齢者の人生の終わりまで。同じ語り口で、幅広すぎ(*´`)2017/03/02
ダイスケ
10
悲しきかな"オヤジ"の悲哀が書かれている本書。少ないこずかいで僅かな楽しみを見つけようとするところは世のオヤジも同じなのかな?食後に楊枝でシーハーは生理的に嫌悪感を感じるけど、そんな俺ですら50歳を過ぎた立派なオヤジになったらシーハーするのか!?それと著者であるさだおさん。タオルにそこまで強いこだわりがあるなんて。風呂でタオルを頭に乗せ始めたら、いよいよ俺もオヤジだわ(笑)2016/06/03
rokoroko
9
とんかつ上野御三家めぐり。①値段が高い。②ソースなどにそっけない③定食と言う概念なく御飯など別。浅草の名店と言われる店も、やっぱり値段が高く、イスなど昭和っぽい安価なつくり、たばこの分煙にも考慮しない店がまだある.銀座や新宿は池袋では淘汰される店がなぜ残るか、考察してほしい。東海林氏が紹介してもこの3店舗に行きたくないなと思った2014/05/02
SokoniSokoni
6
しょっぱなの「ペットを飼おう」。寂しくも満たされない、おとうさんたちの、いじらしい楽しみに情けない共感をしてしまった。「おまえだけは信じていいんだね、と激しく(犬を)揺するおとうさん」「猫の背なでてリストラの心なぐさめん」。うーん、しんみりしたくないなあ。2015/01/14