文春文庫<br> 竹下派死闘の七十日

文春文庫
竹下派死闘の七十日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167174026
  • NDC分類 315.1
  • Cコード C0131

内容説明

日本政治の混沌は、すべてあのときから始まった。金丸五億円事件を契機に小沢はなぜ自民党を、竹下派を割ったのか。激烈な分裂抗争劇を通じ政界の「情」と「理」を赤裸々に描いて各紙誌で絶賛を浴びたノンフィクションの金字塔。竹下・梶山・小渕の死による竹下派七奉行の時代の終焉までを加筆した決定版。

目次

第1章 五億円事件の真実
第2章 揺れ続けた金丸
第3章 対決
第4章 経世会分裂前夜
第5章 雌雄決するとき
第6章 小沢包囲網
第7章 「竹下派七奉行時代」の終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

26
政治家の本質。権力。表裏があり、求めるものも異なる。築き上げた信頼が、脆く崩れる様に人間模様。派閥に金、数に頼って数で崩壊。烏合迎合に、国家論やイデオロギーも霞む・・・。山場は、小沢vs.梶山。政治家として、そして男としての意地!交渉姿勢にも人間性。本著では、加藤(紘)氏に唯一スジを感じる。”アク”のある主役・脇役に溢れ、一時代を築いた政治集団。現代の政治家がヤワに見える良し悪しとは如何に・・・?2014/05/11

まつば

3
今日の小沢の新党構想と同様の構図の政界再編成が約20年も前に行われていたとは。「温故知新」「歴史は繰り返す」という言葉を実感させられる、今まさに読み頃の一冊。再編後の政治情勢も、20年前と同じく混迷を深めて行くのだろうか。。。。2012/06/21

midnightbluesky

2
ツワモノ共の夢のあと2009/07/27

梅田

1
『なぜ君は総理大臣になれないのか』の大島新監督が傑作と太鼓判を推していたので古本で購入。硬派な政治ノンフィクションで、読み応えがあった。自民党の政治家の懐に入り込んだ内容で真実味がある。当初はペンネームで発表されたということにも頷ける内容で、政治における権力闘争のあり方についてひとつの力学が浮かび上がる。最近メディアで見かける田崎史郎氏はいまいちそんな人には見えないけど、時事通信の論説なんかを読むといまだに面白いことを書いているなぁと思う。2021/04/01

わび

1
政治ノンフィクションの金字塔。かつて番記者を務めた田崎史郎が、金丸失脚から経世会分裂までの派閥内抗争を劇的に描きながら、時の権力者たる小沢一郎の本質を抉り出す。七奉行の中でもとりわけ梶山を小沢に対置し(その布置上、過剰評価気味だが)、抜き差しならぬ対立を描きながらも、最後に保保連合を目指して共闘する姿を描くのが巧み。宮澤喜一の「政治というのは関係であり、『綾』である」という言葉が光る。その一方で、分裂の切っ掛けを作った金丸が、かつての権力者の姿を感じさせないほど老いていく姿に描かれているのもまた、いい。2020/07/20

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