出版社内容情報
戦後三十年の繁栄のかげに、手放しで喜んでいられない問題が数多い。それを考察してロング・セラーとなったエッセイ集に、二篇を増補して、不況下におくる必読の書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ishicoro
2
戦後30年の頃に書かれた本だが、戦前から経営者として自社、日本社会、そして世界を見てきた松下さんの言葉には重みがありますね。江戸時代に吉原に遊郭を作って治安を保った徳川家康の話、日本社会の生産性の低さへの警鐘、教育への課題意識などが印象に残りました。日本の生産性の悪さをこの頃から客観的に見れていた松下さんの視野の広さはさすが。2018/07/16
Tasuku Etsumori
0
戦後20年から戦後30年、今から約50年から約40年前の話が書いてあります。父から薦められました。ドイツ連邦、ソビエト時代でバブルがはじける前の話ですが松下幸之助はバブルなるものが来てはじけてしまうと予期しています。それほど日本の経済、教育、政治に対して憂いていました。松下幸之助が体験したエピソードや自伝もあり、また例え話を用いて物事を説明していますがとても分かりやすい内容だと思います。経済学、経営学の知識が有る人が読めばもっと面白い本だと感じられると思います。2012/01/19