内容説明
東吾が花世や源太郎を伴って出かけた宝船祭で、村の幼児がさらわれた。時を同じくして、旅篭「かわせみ」に逗留していた名主の嫁が失踪。二つの事件を結びつける手がかりは、奇しくも二十年前の同じ宝船祭で起こった子さらいなのか…。表題作ほか、「冬鳥の恋」「神明ノ原の血闘」「大力お石」「大山まいり」など全八篇を収録。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い
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感想・レビュー
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優希
41
面白かったです。一筋縄ではいかない話ばかりなのがツボでした。奉公にやってきたお石ちゃんの成長も楽しみです。2023/01/07
YuiGaDokuSon
11
麻太郎のことはどうするんだろう、、と気になる「冬鳥の恋」。久しぶりの決闘場面がかっこいい「神明ノ原の血闘」と、改めてかわせみの人たちの世話焼きぶりの様子が垣間見える「大力お石」が良かった。2013/01/31
rokoroko
7
この話の花世と源太郎が好き。この後の話を知っているだけに、るいさんの幸せがいとおしい。一番楽しいころなのかしらね。今日オール読物読んだら、お石ちゃんの旦那出てきてた。だから今連載しているのは、この話からざっと20年後なのね。年代ばらばらに読み返すと楽しい。2015/07/24
gosuken
7
「大力お石」が一番印象に残った。お石の成長が今後見られるのでしょうか~2014/08/14
jima
7
「大力お石」「女師匠」悪ガキシリーズがよかった。2012/12/18