出版社内容情報
二十六日の月の出を待ち一句ひねるべく同好の士と目白不動へ出かけた俳諧師が川に浮かぶ。おなじみの人情捕物帳。表題作ほか七篇
内容説明
二十六日の月の出を待ち一句ひねろうと、同好の士と目白不動へ出かけた俳諧師が川に浮かぶ。傍らに半紙にしたためた不出来な句が残っていた―。表題作ほか7篇。柳橋の旅籠「かわせみ」を舞台に、女主人のるいと年下の恋人・神林東吾、親友の八丁堀同心・畝源三郎たちが繰り広げる江戸情緒ゆたかな人情捕物帳。
目次
神霊師・於とね
二十六夜待の殺人
女同士
牡丹屋敷の人々
源三郎子守歌
犬の話
虫の音
錦秋中仙道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訪問者
3
ますます好調な本シリーズ。「源三郎子守歌」では源三郎の子供の誕生が示唆され、年齢不詳だった登場人物たちも少しづつ年を取っていくようだ。2020/03/13
椿
3
再読。御宿かわせみシリーズ第9作。暗い話が多い中、「錦秋中仙道」だけが悪人のいない話でホッとしたよ。2014/11/10
さきとし
2
「源三郎子守歌」は切ない。女心とは不可思議なものだ。「錦秋中山道」は今までにないながれでちょっとびっくり。無理しすぎ。2016/08/26
純白天使
1
なんか暗い話が多いような…2014/05/17
そら
1
「源三郎子守歌」源三郎の元許嫁のおいねと市三郎にもどこかで幸せになっていてほしかったな。長松が生き残ったのがせめてもの救い。「牡丹屋敷の人々」「錦秋中仙道」もよかった。読み応えのある一冊でした。2014/03/24