出版社内容情報
不倫の道に走った母を恋う娘心、そのいじらしさに同情を寄せる東吾とるいと畝源三郎同心…江戸情緒ゆたかに展開される人情捕者帳
内容説明
御三家の一つ、水戸様の屋敷に賊が入り鉄砲を盗み出していったという噂。大名家の事件に町方は手が出せない…だが八丁堀同心畝源三郎は密かに探索をはじめた。それを助ける東吾とるいに“かわせみ”の面々の活躍を描く「能役者、清大夫」のほか5篇。るいと東吾の色模様もしっとりと、江戸情緒ゆたかに展開される異色の捕物帳。
目次
春色大川端
酸漿は殺しの口笛
玉菊灯籠の女
能役者、清大夫
冬の月
雪の朝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビグ
14
シリーズ7弾。新装版ではなかったせいか、るいの話し方やら文章やらが一昔前っぽくすんなりと脳内には入って来ず。いつもは捕物が大半を占めているのになんだか暗い話がほとんど。なんだか入り込めなかった巻。2021/05/29
コージー
13
だいぶ時間かかって読みました。相変わらずの東吾とるいのやりとりを、ちょっとニヤニヤしながら楽しみました。平岩さん、早く2人を幸せにしてあげて~。2014/07/02
椿
3
再読。御宿かわせみシリーズ第7作。この巻は、後味の悪い作品が多かったな〜。2014/10/15
めぐみこ
3
「冬の月」がやりきれないなあ。再び杖を振り回しながら歩くようになった徳兵衛がなんとも。東吾と源三郎も老後の話をしているし…。 以下覚え書き>>「酸漿は殺しの口笛」忠三郎、「能役者、清大夫」大川紋之助2010/06/02
さきとし
2
捕物帳とは少し違った展開がちらほらと。 「雪の朝」のラストはさすがに読めなかった。2016/08/08