感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぎやん
4
事件とその探索は、予想外な展開を見せます。まさかあの人が渦中に巻き込まれ、新吾があんな冒険をすることになるとは。本作の「伏姫」をめぐる真実が明かされる最終盤まで、一気に読み通してしまいました。/本作のテーマは、金と権力をめぐる陰謀……ではなく、人々の恋愛と愛欲です。親の目を盗んで関係をもつ義理の兄妹。新妻との初夜を怖がる童貞息子。幼なじみとの二世の契りを守り通す武家の娘。男の身体をもつ美少女。ほかにも様々な恋愛と愛欲が描かれます。一通りではない人間の性が、悲喜こもごもな人生を生むのでしょう。2024/02/10
かっぱ
3
馬琴が戯作「今様狐狸狐狸譚」で庶民を味方につけ、権力者による巨悪を暴く姿が爽快。2013/03/15
yomomo
1
おもしろい。もっと評価されても良い作品。2021/07/22
沼田のに
1
話のスケールを大きくすると滝沢馬琴の出番はない。馬琴を主体に話を進めるとスケールは小さくなってしまうというジレンマを抱えながら構想したんjたないのかな。息子宗伯と嫁のお路の初夜のドタバタは興味深々だった。宗伯は何を要求したんだかい一挙手一投足こと細かに平岩弓枝の文章で読んでみたい。と言ったらこれはセクハラになるんではないか?この手の読み物の男の作家は善対悪という構図のような気がするがこれは情対情を書いてるように感じやっぱ女流作家だなと思った。まあ上巻読んでの期待通りとはいかなかった。5/102014/05/28