出版社内容情報
日本の伝統を守る組紐の名人が歿し、三人の美しい娘たちがあとに残された……老舗を背景に下町人情の機微にゆれる異母姉妹三人三様の恋と人生を描く中篇小説ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びび
4
平岩作品好きです。頑張っている人は最後にちゃんと報われる。藤代さんの最後の選択、男に頼らない生き方、いいなぁ~。痛快だったのが、喜久子の実母に言い放ったどんでん返しのあの言葉。胸がすっとしました。2023/11/18
Akiko Kobayashi
1
昔から好きだったけど、自分も紐を手にすることになるとは思いもよらず。組紐なぁ…石と合わせるより、さらに難しいんだろうなぁ…2018/02/12
hariii_san
1
文章が上手いと安心して読めていい。表題作がさわやかでよかった。朝ドラとかでどうですかという感じ。2017/05/18
KEI
1
短編2編、中篇1編。表題の‘花のながれ’は、昭和中期の老舗の三姉妹をめぐる物語。主人公の長女が選んだ道は切ないけれど、女として自立し生長していく様は気持ちが良い。2010/05/16
k.t
1
若干モヤモヤしていて、手放しに「名作!」とは叫べないのだけど、ただの色恋沙汰を取り扱った作品ではないと思う。3編の作品それぞれ、人の悲しい性(さが)が描かれているように感じた。2009/08/31