出版社内容情報
夫が会社のOLに心を奪われているとき、昭子は作家稼業が忙しく家庭が疎かになりがちで、夫婦の心の溝は広がる一方。恋愛とは何か、夫婦とは何かを問う傑作長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
83
遂に夫婦の危機かと思わずにはいられません。平三は完全に家庭を顧みなくなり、昭子は小説の世界に生き甲斐を見つけてのめり込んでいる。お互いに惹かれ合わなくなった2人。平三は妻以外の女性と楽しみを見出し、昭子は担当の編集者に魅力を感じているようでした。夫婦になり、添い遂げることは互いに繰り返していく求婚旅行のようなものでなければ惰性になってしまうのですね。でも昭子と平三は夫婦の危機の旅に求婚しあって乗り越えることを忘れていったように思います。男女の愛とは何かを考え、最後は切なくなりました。2016/08/23
Akiko Kobayashi
0
冷や汗出るわ?2018/04/07