出版社内容情報
結婚五年目、ふっくらとして色気づいた昭子は主婦作家となり、せっせと執筆にはげむ一方、夫は妻への不満を慕われている会社のOLに心をときめかす…傑作長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
84
主婦にとって夫とは、また生き甲斐とは何かを考えさせられました。夫婦間が少しずつズレてきている中で色々思いめぐらせている昭子。そんな折に作家への道が開け、そこに没頭するようになったことで輝きが見えました。作家という生活は昭子にとって自分の仕事だと信じたからでしょうね。一方で平三は麻雀に明け暮れるちゃらんぽらんぶり。しかも他の女性に目がいったりと、昭子や家庭から心が離れていく様子が見られる様子が切なくてなりませんでした。夫婦間に溝が入り始めたのかもしれません。3巻にいきます。2016/08/23