文春文庫<br> 小説マルコ・ポーロ - 中国冒険譚

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文春文庫
小説マルコ・ポーロ - 中国冒険譚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167150129
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

十三世紀後半の中国で暗躍したマルコ・ポーロ。聡明で雄々しきその男振りをフビライに愛されて17年…元の正史にも東方見聞録にも明らかではないマルコの謎に迫る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大阪魂

46
東方見聞録をかかはったマルコポーロの中国・元での活躍、真面目な人や美女を助けて悪僧とか悪役人をやりこめたりする活躍を描いた10編の連作短編集!もちろん全部フィクションなんやけど、まるでほんまにあったみたいで勉強なったし楽しめた!マルコポーロって二十歳くらいのときに商人の親について元にいって、世祖フビライハンに17年も寵臣として仕えて中国はじめベトナムとかインドとかいってはったんやね!元寇のときも元の海軍が日本に負けてしもたの中国側の立場で見聞録の中に記録してはったみたい!マルコポーロが一気に身近になった!2022/10/26

フミ

20
「東方見聞録」を残した、「マルコ・ポーロ」を題材にした小説ですが「17年間、中国に居て、何をしていたか分からない。想像してみよう」と、「東方」で記された土地を紹介しつつ「あの事件には、こんな裏があったかもしれない!」と、南宋末~元初期の事件を、作者様の独創性豊かに、書いておられる小説です。独立した短編10本、収録ですが「裏」の方は結構、「え~」というオチが多く、史実にこだわる人には、しんどいかも(^^; 「歴史ミステリー小説」とでもいうのでしょうか。13世紀後半頃の、中国の文化を楽しむには良かったです。2023/04/14

TheWho

12
元朝フビライの治世の支那世界、東方見聞録の作者で有名なマルコ・ポーロがフビライに仕えたと云う史実に隠された冒険譚を台湾出身の支那歴史小説の大家が活き活きと語る歴史推理物語。東方見聞録では語られていない元朝官吏としてのマルコ・ポーロを10篇の短編連作集の中で想像豊かに活躍させている。そして時代背景が、ちょうど南宋末と元寇時でもある事から、南宋滅亡の悲哀と、元寇が支那世界に与えた影響を切々に物語っている。虚構ながら伝説のマルコ・ポーロの視点で悠久な元朝支那世界を感じられるお勧めの一冊です。2015/07/11

ふたば

7
学生の頃に買って、何度も読み返した一冊。 この数年は読んでいなかったので、久しぶりに出してみた。やっぱり面白い。どの一話を読んでも、情景が浮かんでくる描写がすごく好きだ。また、そのうち読み返そう。2021/05/19

Tanaka9999

6
マルコ・ポーロを狂言回しとした、元を舞台とした探偵談。短編10編。結構面白く10編もあったのか、という感じである。「燃えよ、泉州路」、「南の天に雲を見ず」。この2話には少し素直でない。あぁ、そうつながるのかという感じ。他の話は割合に素直で、全体に意外性はほとんどない。「白い祝宴」。元日の祝宴で日本遠征軍の将校が殺される。この話が一番意外性がない。しかし日本遠征の元軍の悲惨さと祝宴の華やかさの対比がおもしろかった。2020/01/18

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