出版社内容情報
選ばれてあることの恍惚と不安に引き裂かれ、だれよりも弱く、だれよりも強かった、稀有な作家の人生と作品を描く、傑作批評文学
内容説明
「弱ケレド温カキ若キ人々」の永遠の味方、太宰治―。選ばれてあることの恍惚と不安に引き裂かれ、自己破壊・脱出・反逆という「下降指向の道」を突き進んだ彼は、自身の弱さをいかにして人間本質の問題に深めえたのか?そしてその真の魔力の源とは何か?数知れぬファンに読み継がれてきた太宰論の古典。
目次
1 人間像と思想の成立
2 その生涯
3 その作品
4 太宰治再説