文春文庫<br> 図書館警察―Four Past Midnight〈2〉

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文春文庫
図書館警察―Four Past Midnight〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 696p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167148195
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

借りた本を返さないと現れる図書館警察とは?幼い日の恐怖が甦る表題作ほか、謎めいたカメラを巡る怪異譚「サン・ドラッグ」収録

内容説明

あの図書館には何かがいる。不気味な貼り紙、冷酷な司書、期日に本を返さないと現れる図書館警察。幼い頃の恐怖が甦り、サムの心を侵す。戦え、心の闇を消し去るのだ―恐怖に対決する勇気を謳い、感動を呼ぶ表題作。さらに異界を写すカメラがもたらす破滅を描く「サン・ドッグ」。翻訳者+装幀者による巻末の解説座談会も必読。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

164
-図書館警察-図書館から借りた本を紛失た男の元に図書館警官が姿を現し返せと迫る。というか、これだけのプロットをここまで広げられるのは、この作家の力量でしょう。当然そうなるよなって終わり方でしたね。だから、中編と言う位置づけなのかもしれません。-サン・ドッグ-ポラロイドカメラに写る“サン・ドッグ”は、一体何なのか?実は、...という話。正直、理屈はどうでもいいし、途中の話も、まどろっこしい。早く結末がしりたくて、読み進めてしまいましたけど、こんな終わり方。ある意味、わかる気もすけど、盛り上がりに欠けますね。2022/06/09

Tetchy

160
表題作は読み進むうちにもう1つの『IT』の物語だと気付かされた。それは主人公サム・ピープルズが少年時代に遭遇し、そして恐怖の対象となった図書館警官という過去のトラウマとの対峙と克服の物語であり、そしてアーデリア・ローツという怪物との戦いの物語だ。もう1編「サン・ドッグ」は異界を写すポラロイドカメラをモチーフに悪行は必ず報いを受けるという教訓を盛り込んだと思ったが、そんな読者の予想、いや着陸点を裏切るようにキングならではの来たるべき恐怖を残して幕を閉じ、次作『ニードフル・シングス』へと続いていくようだ。2020/06/30

ゆかーん

49
『おれはけえいかんだぞぉぉ』。図書館で借りた本を返さなかったら、図書館警察がどこまでも大声で追いかけてきます‼︎4日間期限が過ぎただけ…でもそんなことは言い訳にはなりません。本を無くしたからといって、代用の本を買えば良いというわけでもないのです。図書館司書のアーデリアは、本を返さない子供たちを恐怖に陥れ、罰金を請求し体罰を行うという恐ろしい人物。彼女の逆鱗に触れたら、その人の人生はもう取り返しのつかないことに…。『誠実さと信念』を持って、借りた本は期限内に返さなければと反省させられました。2015/10/04

空猫

45
「借りた本を期限内に返却しないとコワーい図書館警察が来るよ」という都市伝説から生まれた作品。主人公の男性(40)が化け物に封印していたトラウマにつけこまれ…てな設定で、エロいシーンがなければYA向けみたいだった。『サン・ドッグ』誕生日プレゼントに貰ったポラロイドカメラに写るのは何を何処で撮ってもいつもおなじ黒い犬ばかり…。うーん。二作とも他のキング作品の前後譚らしく未読なのでイマイチのめり込めなかった。怖さや気持ち悪さは堪能できました。 2022/05/08

井月 奎(いづき けい)

35
スティーブン・キングの恐怖はいわれなき暴力であっても、恨みであっても、悲しみであっても己の内面と共振するところにぞわぞわするような怖さがあります。自分がよんでしまったのではないか?そんな感じを抱かせ、読者の経験にも侵食してきます。あらわれる恐怖を対外的にも内面的にも感じなければならないのです。それこそがキングの小説の怖さであり、醍醐味です。2023/09/25

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