文春文庫<br> トミーノッカーズ〈上〉

文春文庫
トミーノッカーズ〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 612p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167148133
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

数百万年も埋もれていた巨大な宇宙船が町を、人を脅かす。"進化"の名のもとに彼らが行きつく先は…。SFの枠組を越えたキング的世界

内容説明

せんじつめれば全て偶然のいたずら、あるいは運命でしかない―あの日メイン州ヘイヴンの森で、ボビ・アンダーソンが何物かにつまずいたことも、好奇心から地面を掘り返しはじめたことも。(ボビが大変なことになっている!)虫の知らせを感じ、訪ねてきたかつての恋人ジム・ガードナーは、驚くべき光景を目の当たりにするが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

136
主人公がつまずくところから始まるこの話。 上巻は、第一部、第二部からなっていて、第一部で主人公がそのつまずいたものを掘り起こすところが描かれます。 どうやらUFOらしいのですが、はっきりしません。 でも、なんか読んでしまします。面白です。 で、第二部は、どんどん掘り出されるUFOらしいもののせいで、町の住人がその影響を受ける姿が描かれますが、これが、第一部と違ってつまらない。 しっかり書き込まれていて、これが下巻にへの伏線かもしれませんが、読むのが苦痛です。 2021/05/31

Tetchy

121
トミーノッカーズが人に憑依するとテレパシーで会話が出来るようになり、なぜか次々と歯が抜けていく“進化”をする。歯の抜けた人が笑うとき、我々はその人が白痴のように見えてしまう一方、どこか狂人めいた感じも受ける。この何気ない設定が街の人々が徐々に侵略され、狂人へと変わっていく様子を描いているように感じた。こういう描写がキングは抜群に上手い。また都会よりも田舎の町の方が恐ろしいと云う。1人の権力者によって牛耳られ、独自の法が成り立ち、町民たちはそれに従わざるを得なくなるからだ。彼らの侵略がまさにこれに当て嵌る。2020/01/08

goro@80.7

45
ようやく上巻読了。ヘイブンの町が狂気を帯びてまいりましたが今だ実体は現れず、下巻へ入ります。2021/01/17

Moca

24
人々が狂気的に狂い出すのは部分的におぞましかった。「えっ?人間だよね?」って言いたいほどだった。まあ、ある意味SFホラーでしょう。ボビーはUFOに興味があって、UFOの部品を発掘することにした。そもそも、“トミーノッカーズ”とは何か。未知となる物体との遭遇は出来るのかは楽しみなのである。人間がテレパシーを使って、進化を遂げるとは...。ヘイブンという町って、デリーから距離的には近い。デリーだったら、ペニーワイズ(IT)がいる町だ。キングの世界観は一体どうなっているのでしょう。2020/02/28

Moca

19
UFO(未確認飛行機物体)によって、緑色の光(放射線?)に浴びさせられ、歯が抜けてしまって急激に老けて、人々が狂い出す話。図書館にあったので借りてきたが、ハードカバーで文章が上下二段になっており、結構長い話だなぁと思った。二段文章は辛くてきつかった。ヘイブンの住民はあの緑色の光を浴びられたせいなのか、途中から狂気的になるのは確かなのである。アルコール中毒や薬物中毒になりやすいとされている。2020/02/28

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