文春文庫
言葉と礼節―阿川弘之座談集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167146108
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

歴史を吟味し、言葉を憂い、日本の指針を考える。藤原正彦、三浦朱門、養老孟司、半藤一利の各氏ら、各界の8人を招いた豊穣なる時間。

内容説明

悠揚たる姿勢で語られる箴言の数々。八人の知性と向きあい、歴史を、ことばを、鉄道を、文学を、そして国家を語り合った品格あふれる対談・座談をご堪能あれ。

目次

不思議に命永らえて(三浦朱門)
「たかが経済」といえる文化立国を(藤原正彦)
好きな日本語、嫌いな日本語(村上龍;阿川佐和子)
文士の魂(大久保房男)
昭和史の明と暗(半藤一利)
鉄道は国家なり(原武史)
日本の将来を想う(半藤一利;養老孟司)

著者等紹介

阿川弘之[アガワヒロユキ]
大正9年(1920)広島生まれ。昭和17年、東京帝国大学国文科を繰り上げ卒業、海軍に入り中国で終戦。戦後、志賀直哉に師事し小説を発表し始める。著作に『志賀直哉』(野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)などがある。平成11年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なめこ

7
言葉と礼節、それと昭和、戦争について。ただのおしゃべりと出版に値する座談とは何が違うのか、というのを常々考えているのだけど、まさにこれが「出版に値する座談」の見本。2015/08/04

hirayama46

5
阿川弘之による座談集。鼎談もあるので対談集ではないのですね。内容としては文学・鉄道及び戦争といった昭和期の振り返りといったものが主。戦中派の人々にとって昭和天皇というのは本当に特別な存在だったのだろうなあ、と感じ入ります。三浦朱門との健康トークはかわいらしくて良かったです。2020/01/27

飼い猫の名はサチコ

3
阿川氏の対談&鼎談集。編集者の大久保房男氏の「志賀さんの文章は簡潔で無駄がない。そういう文章は読者を緊張させ、豊富なイメージを呼び起こしますよね。安岡章太郎さんが、志賀さんの文章は短い語句にもイメージを生む強い力があって、説明的な語句でも血の通った描写になっていると言っている。」「やっぱり文学はまず文章ですよ」との発言が印象的。読まねば。大正9年生まれの阿川さんは、昭和10年くらいが豊かな時代だったと回想し、戦争を避けて国力の充実に努めようとしなかったことを惜しんでいた。対話で昭和の空気に触れられて良し。2023/12/18

太刀河 抹茶

2
以前、読んだものの再読。半藤一利さんとの歴史対談や、原武史さんとの鉄道談義は秀逸。再読にあたって、以前は流していた、名物編集者である大久保房男さんとの対談は感ずるところがあった。編集者を「男芸者」と言っていたり、呼び出しと言ったり、やはり名編集者ほど黒子に徹するとご両人は言う。文壇の美風らしい。また純文学には、ムダを省いて削りに削って引き締まった文章で読者は引き摺られて読むとも。手垢が付いた常套句なんかも使わない、と。なるほど、と唸った点でもある。2014/09/08

かやは

2
演習のついでに級友の家へふらりとやってくる大正天皇の逸話が印象に残りました。2012/04/16

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