出版社内容情報
鬼平の母の実家が兇盗に狙われる「霧の七郎」に始まる四巻から、鬼平の温情がおまさの恋を実らせる「狐火」の六巻まで一挙刊行
内容説明
横なぐりに脇差をたたきつけてきた。かわしきれなかった。浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた。…鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛」の七篇が収録されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
161
この第5巻は、鬼平がかなり厳しい面を見せる一方で情に厚い面をも見せます。やはりほとんど短篇なのですが、一つ一つの話に起伏が合ってかなり密度の濃い物語になっています。再読し始めて読む手が止まらなくなっています。2017/05/10
ポチ
60
弱い者や困っている人達には仏のように優しく、悪人に対しては通称の通り鬼になる平蔵。今巻も良かった。次巻も楽しみます(^^)2017/04/18
こばまり
51
鬼平かっこいーーー!惚れてしまうーーー‼︎「女賊」は通勤バスの中であわや落涙。2015/12/13
kinupon
47
平蔵の人柄が出ている話で、平蔵の厳しさや優しさ、ユーモアのある人柄が本当に素敵だなと思います。2015/05/25
s-kozy
45
網切の甚五郎を相手にまさに鬼の表情を見せた長谷川平蔵。しかし、仏の表情も随所に見せる。清濁併せ持つ男の活躍する本シリーズも5冊目を数え、ますます調子がいいようです。2014/04/04
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