文春文庫<br> 旅路 〈下〉

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文春文庫
旅路 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p
  • 商品コード 9784167142292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

41
人生とは色々あるものだなぁ。近藤虎次郎が少しかわいそうだったw2022/04/16

i-miya

31
2011.10.14 (カバー) 夫を殺した男を“討つ”から3年、剣客・加藤平十郎と一つ臥床にいる三千代。封建の世を生きる、女一人、その生き抜く強さ。2011/10/14

タツ フカガワ

30
仇討ちから始まった物語がどのように収斂していくのだろうと思っていたら、池波さん やっぱりすごいな。三千代と、彼女に関わった男たちの末路が対照的(最後にちらっと鬼平も登場)。作中「人の世などというものは……人の勘違いによって、成り立っていうるようなものじゃ」と、木村又右衛門が近藤虎治郎に語るところがあるか、読み終わってみればこれが本書のテーマたったかも。それにしても近藤虎治郎は無念でしょうね。2021/06/25

ぶんぶん

22
【図書館】美千代の長い旅路は終わった。しかし、男運の無い女だったな、最後は裕福な商人の後妻に入るが、何やらそれだけで終わりそうもない雰囲気。しかし、知り合った男と結ばれるたんびに、その男が死んでしまう。それに、その後に必ず面倒見てくれる人たちが現れる。普通だったら「魔性の女」男を食い尽くす、だが美千代のあずかり知らぬところで展開するのが運命と言う物だろう。拍道が盗人と言うのは最初から判っていた事だ、それに悪事をして善行もするという池波流の考えはここでも示している。鬼平が出て来たのは著者一流のサービスだ。2020/09/09

Moonlight_Hope

16
▶思慮に欠ける読者(わたし)の予測をことごとくと言っていいほど登場人物の結末を裏切る池波マジック。 三千代しかり、近藤、加藤しかり、果ては堀本伯道まで。こってんぱあに池波マジックに嵌められました、満足。 ▶作中にたくさんの勘違いとすれ違い、わずかなタイミングの相違で人生は成り立ち、社会は変化していることを説いておられる。 ▶また、池波センセの持論「女という生き物は忘れていくことで人生を前に進む」が語り尽くされている。 前夫の顔を思い出せなくなるなど。 別れた彼女が私を思い出すなんて幻想、このことである。2025/10/12

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