出版社内容情報
鬼平と異名をとる長谷川平蔵の縦横無尽の活躍を描く雨乞い庄右衛門、隠居金七百両、はさみ撃ち、掻堀のおけい、泥鰌の和助始末、寒月六間堀、盗賊の婚礼の七篇収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
19
〈盗賊婚礼〉で久しぶりに温かいもんに触れた気分。悪でも受けた恩は死んでも返す。名前からして悪い役ではない。というのは読んだ後だから言える。〈泥鰌の和助始末〉は期待した終わり方でなかったのが寂しい長編。2015/12/23
でーじ
3
簡潔で、読みやすく、空白の多い文章なのに中身がぎっしり詰まった話になる「池波節」、解説の「池波さんの文章というのは、云ってみれば、『行間に絵のある』文章である」の言葉がとても腑に落ちた。短編もいいが、深い因縁にまつわる「泥鰌の和助始末」を長編でも読んでみたいと思った。2012/09/24
HaruNuevo
2
若かりし頃血気にはやって盗賊の片棒を担ごうとした平蔵を救った恩人剣士のエピソード「泥鰌の和助始末」、盗賊の世界での義理を描く「盗賊婚礼」、本巻は小粒でありながらピリッとした短編が多い2020/01/04
りょうすけ
2
同門の左馬之助が活躍が目立ってきた。というより、平蔵と左馬之助がお互いの友情を温め、確かめあってるように感じる。その情景が、犯科帳の見所でもある。2014/10/04
キー
1
「長谷川平蔵と自分とが、もう切っても切れぬ間柄になってしまったことに、私は気づかざるを得ない」(作者の言葉)。ますます円熟味をました筆先から次々と新しい鬼平像が描き出される・・・。「雨乞い庄右衛門」「隠居金七百両」「はさみ撃ち」「搔堀のおけい」「泥鱒の和助始末」「寒月六間堀」「盗賊婚礼」の七篇を収録。2024/06/01
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