出版社内容情報
剣術はからっ下手、性格は昼行灯と陰口を叩かれる程に鈍重、それがひと度女の事となると行動迅速という無類の女好き……愛すべき人柄とその生涯を活々と描く傑作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さざなみ
5
忠臣蔵 知り尽くしていると思っていた題材だが池波正太郎が描く大石内蔵助なら読んでも損はしないだろうと手に取る。期待通り読みやすく、面白く、知らない人物も登場させ最後まで一気読み。「おれの足音」とはピッタリの題名。 2019/06/26
こう
5
大石内蔵助の“大いなる凡人”的描き方が面白く、また好ましい。2011/11/02
秋水
4
大石内蔵助みたいな穏やかだけど、しっかりとした芯の強さが欲しい。家老としてのあるべき姿をまっとうするところが素敵。2010/11/25
eucalmelon
3
浅野内匠頭は、先を見て統治することができる殿様だったらしい。なら、吉良上野介に刃傷沙汰に及んだその原因はなんだったのか?大石内蔵助が言うように「男の怒りに、理非はない」のかもしれない。とはいえ君主が暴挙に及んで国民が路頭に迷ったら、やってられない。 隆光上人が生類憐みの令の元凶だったということだが、世に流れている情報だけで判断するのは拙速かもしれない。都合の悪い情報はカットして省かれるもの…今の世も変わらぬ通則かもしれない。内蔵助をよく知ってるはずの小平次でもその真意がわからなかったしね。2023/07/05
ton
3
「えっ…ここで終わり?」な締め括り。まあ、『こちらの内蔵助』らしい締め括りでしたが。佐々木源八の最期が悲しい。彼が一番悲しい末路を辿ったのではないだろうか。─もう少し先まで書いて欲しかったかもしれない。うむ…。2013/07/29
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