出版社内容情報
宮中某重大事件と天皇の病状悪化に伴う諸問題で政府は揺れる。そして、大正時代の旗手・原敬暗殺によって政党政治は混迷を極める
内容説明
大正10年、不景気に加え社会問題が続出する。日本鉄道史上に残る大工事かつ難工事であった、伊豆半島を横断する丹那トンネルで、大落盤事故が発生。栃木の足尾銅山での労働争議。また、政治的には大正天皇の病勢の進行なともなう摂政問題、国際的には未曾有の惨禍を引き起こした大戦の反省から軍縮の機運が盛り上がっていた。
目次
1 「宮中某重大事件」の発覚
2続出する社会問題
3 ウラジオストクをめぐる混乱状況
4 内に摂政問題、外に軍縮圧力
5 政局運営に自信を持つ原敬首相と社会風潮