出版社内容情報
シベリア出兵をめぐる米国との確執、一触即発の日露前線。荒れる国会では、大正政治の一大焦点・普通選挙法案が上程されたが……
内容説明
第一次大戦後、混迷を深めるロシア情勢に対し、連合国は反革命のオムスク政権を支援するが、足並がそろわず日本は孤立する。大正九年が明けると黒龍、沿海両州で反日異変が起き、三月には音信不通となっていたニコラエフスクでロシア赤軍と日本守備隊の間で衝突、守備隊は壊滅した。日露前線は一触即発の危機を迎えていた。
目次
1 混迷するロシアを傍観する連合軍
2 オムスク政府の崩壊と列強の撤兵
3 ニコラエフスクの日本軍撃滅さる
4 日露前線は一触即発の危機