出版社内容情報
寡黙、茫漠、そして一方細心なうるさ型。元帥・大山巌は帝国陸軍の理想像とした特異な明治人である。その生涯を動乱の近代日本の歩みの中に辿る力作戦争史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
19
君が代を国歌とする選定者。鹿児島弁で語られ意訳もないので理解し難いところもある。輸入に頼っていた兵器を”兵器の独立なくして国家の独立なし”という自説を唱え留学もした。西郷どんの従兄弟ということもあるが、器の大きさを感じる。次巻へ。2021/04/19
BIN
5
西郷隆盛の従弟にして後の元帥陸軍大将の大山巌を描いた?作品。1巻は幕末から戊辰戦争までで大山巌はほとんど登場せず、大山が生きた時代を解説した作品と言えるもので読むのがちょっとしんどい。攘夷派になり寺田屋事件で謹慎処分くらうくらいの過激派で、砲術に魅了されて、教えるくらいの立場になり戊辰戦争では自ら設計した弥助砲(弥助が当時の大山の名前)をぶちかますくらいの人物だという認識をした。2巻では従兄の西郷隆盛との対決。どう描かれるのかは期待したい。2017/08/03
ホームズ
0
1996年11月8日初読