出版社内容情報
(Ⅲ)二・二六事件。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっかち
3
二・二六事件、起こる。でも、鈴木貫太郎亭襲撃の場面の記述で思ったが、けっこう今日の研究からすると、「これは違う」ってのがあるね。まぁそれはともかく、北支の戦火は大陸全土に拡大する。いわゆる「日中戦争」の幕開けだ。しかし「ここで手を打っておけば」というタイミングが本当にたくさんあるなぁ……。本当に悔しいよ。4へ。2025/07/15
yuji
3
226によって政党政治が崩壊し、軍部の特に陸軍の暴走が始まる。226では若手将校による君側の奸を排除し天皇を解放することが真の皇国だという正義感を発端にしている。しかし天皇の怒りを買い反乱軍として鎮圧された。本を読んで思うところは軍の上層部はあいまいな態度をとり若手将校の行動を容認しており、その後の軍部に都合のよい体制をつくるために利用されたと感じた。首相のなり手がなく皇族の近衛になるが無責任政治の始まりでもある。表見えに人気があるのがたちが悪い。行き詰まるとすぐに辞意表明する。西園寺は京都弁だった。2023/08/22