出版社内容情報
解説(Ⅰ)より続く。資料的にはもとより、読みものとしても興味深い。"激動の昭和時代"を、いま改めて振り返らせるには恰好の平易でユニークな大河ドキュメント。 (Ⅱ)満州事変。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
13
この巻は、昭和という時代が始まってから昭和10年まで。この巻にあったのは、下り坂を落ちていく日本。第二皇女の夭折。張作霖の謀殺。軍縮をめぐる攻防。浜口雄幸の暗殺。満州事変の勃発。国際連盟脱退を支持する国民と苦々しく見つめる若き天皇。五・一五事件とその判決。共産党リンチ殺人事件。天皇機関説。永田鉄山少将の惨殺。──こんな時代を、あの人は何を考えてどのように過ごしていたのか。2019/03/22
めっかち
3
大正天皇崩御により、遂に昭和の幕開け。大陸では満洲事変が発生し、国内でもテロが頻発する。明治天皇以来の憲法政治を重んじる昭和天皇にとって、ご心痛いかばかりだったことか……。唯一本書で明るい話題は、今の上皇陛下がご降誕となったことだろう。最後に、本書で紹介されていた五・一五事件後の朝日新聞社説を紹介。「社会の事物が自己の主観的解釈と背馳すれば軽挙妄動し得るように思考」してはならない──今日にも通じる正論である、3へ。2025/07/11
hon
1
戦争に向かっていく流れが分かりやすかったです。2018/03/21
たまうさ
1
一巻が知られざる昭和天皇のエピソードというとすれば、二巻からは歴史になるのでスラスラとは読めなかった。2014/08/23