内容説明
中世暗黒時代を中心に妖術師や権力者らが繰り広げた黒魔術の数々。カバラ、占星術、タロット、錬金術、サバト、黒ミサ、自然魔法、そして史上名高い幼児殺戮者ジル・ド・レエをめぐる様々なエピソードを紹介した本書は刊行後、世間に強烈なインパクトを与え、三島由紀夫に「殺し屋的ダンディズムの本」と嘆賞された。
目次
ヤコブスの豚
カバラ的宇宙
薔薇十字の象徴
夜行妖鬼篇
古代カルタの謎
サバト幻景
黒ミサ玄義
自然魔法もろもろ
星位と予言
ホムンクルス誕生
蝋人形の呪い
ジル・ド・レエ侯の肖像
著者等紹介
渋沢龍彦[シブサワタツヒコ]
昭和3(1928)年、東京に生れる。本名渋沢龍雄。東大仏文科卒業。マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら多くのエッセイを発表、小説にも独自の世界を開いた。62年8月病没。56年「唐草物語」で泉鏡花文学賞、63年「高丘親王航海記」で読売文学賞受賞
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