文春文庫<br> 野性のひとびと - 大倉喜八郎から松永安左衛門まで

文春文庫
野性のひとびと - 大倉喜八郎から松永安左衛門まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167139094
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

野人は企業や経済を若くし新しくする。野生的人間を持たぬ組織は衰弱する。野生的で型破りの経済人が時代の流れと組織の枠の中でどこまで奔放に生き企業や経済を動かしたかを描く野生的人間物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

41
大倉喜八郎と安田善次郎に始まる、明治時代を彩ったファーストペンギンたちの物語。この時代の人物を記した伝記的な作品はたくさん読んできたが、この作品は金子直吉や浅野総一郎のほかにも、たくさんのアントレプレナーが縦横無尽に躍動し、とてもおもしろい。その中で最も気になったのは福沢桃介。小島直記「まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門」では、気分屋のトラブルメーカーにしか思えなかったが、この作品では立派な政商ぶりを見せる。さらに公私のけじめがキッチリで、かなり好印象。福沢桃介のことを見直すことができて、ヨカッタ!2022/10/26

まつ

3
六年間でもう十回は読んだか。本当に爽やかで元気の出る本だ。それはきっとここに書かれている物語が、明治から第二次大戦前までの経済を「動かして」きた人物について、その「野生」的な活躍を描いているからだろう。まさに明治維新の担い手だ。また、彼らが決して最初から順風満帆に歩んで、終始成功していたのではなく、困難に遭遇しても立ち向かっていく姿にも勇気づけられる。今回読んで、日本が戦争を拡大したことの背景には、それが出来るだけの資金があったというう面も感じた。 戦時景気という言葉。昔の発展と今後の発展は内容が違う。2018/04/28

森田裕之

2
大倉喜八郎、安田善次郎、浅野総一郎、金子直吉、高橋是清、福沢桃介、松永安左衛門など、明治初期に活躍し、日本の資本主義の礎を築いた実業家や財界人の人生を同時進行的に描いた小説。著者が「野人」と呼ぶように、ここで描かれたそれぞれが強烈な個性とエネルギーを放っているが、すべての人に共通するのが飽くなき事業欲と探究心、豪胆さ、そして大きな使命感だった。このような人たちがいたからこそ、近代日本が文字通りゼロから出発しながら列強に名を連ねる驚異の発展を遂げたのだろう。皆魅力的だが、特に浅野総一郎と高橋是清に魅かれた。2015/05/31

Soichiro

2
すばらしい。平成時代の我々もこのようにグリードでなければならない。2013/02/11

辻井凌|つじー

1
詳しい感想はnoteに。 https://note.com/nega9clecle/n/n694b692fe5922023/08/15

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