出版社内容情報
剣道女子二人の「武士道」サーガついに完結。早苗が結婚。そして道場閉鎖の危機に、香織が立ち上がる。二人と道場の行く末はいかに。
「よく観ておけ、……これが、あたしの武士道だ」
剣道女子二人の「武士道」サーガついに完結。早苗が結婚。そして道場閉鎖の危機に、香織が立ち上がる。二人と道場の行く末はいかに。
内容説明
あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。香織は、道場で指導しながら変わらぬ日々を過ごすが、玄明先生が倒れ、桐谷道場に後継者問題が―。剣道女子を描く傑作エンタメ、六年ぶりの最新刊。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年生まれ。学習院大学卒。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
562
誉田哲也は新作を中心に結構読んでいる作家ですが、武士道シリーズは初読です。第1~3作は読まなくても十分楽しめました。内容が少し漫画チックでしょうか?個人的には、誉田哲也はミステリ系の作品の方が良いかも知れません。8月は本作で読了です。2015/08/31
風眠
550
大好きな剣道に一生懸命な女子高生だった早苗と香織。またこの二人に会えるなんて!しかも19ではなく18からの時間経過があってのジェネレーション。早苗の結婚、道場閉鎖の危機、シカケとオサメを身につけ、さらに深い剣の道を極めんとする香織。脇を固める登場人物も皆、それぞれの武士道に真摯で惚れぼれしてしまう。稽古のあと、香織が悠太くんにした「武士道」の話には痺れたなぁ。早苗の息子・英斗くんの超剣道エリートとしての今後が気になる。英斗くんでスピンオフ書いて欲しい・・・でも、この終わりでいい気もする。うーん心が揺れる。2015/11/22
にいにい
367
シリーズ4弾目、香織と早苗の「武士道」への追求が、個人から世の為となりつつある。前作から6年、就職、結婚。師範代、婚約。2人の成長と変わらない部分が嬉しい。でも、大学生活がサラッとし過ぎ?スピンオフ作に期待大。香織が実務に駄目っぷりを発揮しながら、オサメとシカケの習得に打ち込み、門下生を指導する様や早苗の視点が心地よい。歴史認識の話は、武士道や最近の国際情勢から作者には重要だろうけど、スポーツ小説を楽しむ読者には唐突感も。別の描き方もあったんじゃない?今後は、グローバル化と道場後継者達を描いて欲しい。 2015/12/30
三代目 びあだいまおう
366
叫びたくなる!凄くよかった!本作読むために1作目から読み直したのは大正解!それがなければここまでの感動と喝采は得られなかった!冒頭から早苗の結婚式!どうなるの??でも流石誉田先生、展開は見事!前作18に敷いてた布石が本作で見事に開花!まさに1人スタンディングオベーション👏早苗が好きです。でもやっぱりその100倍香織が好き‼️大人になっても変わんないんだよね~、言葉も信念も!笑わせて頂きました、香織のセリフ!そして泣きました、香織の想い!成長したね。偉大になったね❗青春ひた走った登場人物皆に幸あれ‼️🙇2019/05/06
再び読書
352
想像通り一気読みでした。前作のエイティーンが、オムニバス的な内容だったので、少し物足りなく思った面もあったが、これでスッキリした。恋バナについては、予想通りの結末だったが、やはり本題の武士道が面白かった。高校時代から「五輪書」を愛読していた香織が求める剣道と、冒頭で早苗の旦那になっていた沢谷の「おさめとしかけ」の追求が、正に武士道らしい。また、悠太が可愛い。迷いの原因である宮永に勝つまでのプロセスは青春ですよね。香織に鍛えられ、心の迷いを早苗にときほぐしてもらう。二人の友情が嬉しい。最後の英斗も良い2016/10/11